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アプリプラットフォーム「Yappli(ヤプリ)」を提供するヤプリは、2022年3月25日にノーコードの活用方法を探るリサーチプロジェクト「ノーコード総研」を設立したと発表した。
■設立の背景
2019年に経済産業省が発表した調査では、国内のエンジニアは2030年までに最大で約79万人の人材が不足すると言われている。
一方、コロナ禍の影響によるテレワーク導入やペーパーレス化などに加え、Web/モバイルを通した企業からエンドユーザーに向けたアプローチの拡充が急務となっており、エンジニアの需要はかつてないほどに高まっているとのことだ。
このギャップを埋めるための一つの策として、プログラミングの知識やスキルがなくとも、業務を効率化できる便利なツール「ノーコード」が近年注目されているという。
ところが、一般のビジネスパーソンがノーコードツールを実務に取り入れるためには、体系的でまとまった情報や、具体的なノウハウが不足しているのが現状であるという。
そこで、アプリプラットフォーム「Yappli」を開発・提供しているヤプリは、ノーコードの活用方法を探るリサーチプロジェクト「ノーコード総研」を設立することにしたという。
同社サービスの「Yappli」もノーコードツールのひとつであるが、このノーコード総研では、自社サービスの紹介にとどまらず、企業の中のノーコードツール活用状況や国内外の事例調査を通じて、広くノーコードの可能性について情報発信・啓蒙を進めていきたいと考えているとのことだ。
■活動内容
数多くのノーコードツールに精通し、これまでもメディアへの寄稿などノーコードについて積極的に情報発信をしてきた北村がノーコード総研所長として就任。ノーコードツールを開発・提供するヤプリならではの知見やデータなども活かしながら、ノーコードについて総合的に調査。
今回、ノーコード総研の設立とともにオープンしたWebサイトでは、大きく「リサーチ」「ナレッジ」の二軸で情報発信をしていくという。
1.リサーチ
ノーコードに関する定量・定性調査の結果をレポート。第一弾として、「ビジネスパーソン600人に聞いた、プログラミング学習意向・ノーコード認知度調査【2022年版】」を掲載しているという。
2.ナレッジ
”ノーコード初心者”のビジネスパーソンに向けた「ノーコード入門」や、いますぐ仕事に役立つノーコードツールの紹介などのコラム記事を、所長の北村が執筆するという。また、同社ヤプリによる、ノーコード普及のための取り組み(講演会・勉強会)について紹介するコーナーも設けているとのことだ。
■今後の展望
「身の回りの業務の課題を、テクノロジーの力を駆使して担当者自ら解決する」
「大きなIT投資の決断をせずに、まずはスモールスタートで始めて、つくりながら改善する」
「社内のエンジニアや外部の開発会社の力を借りたり、コーディングを覚えたりせずに、自分のアイデアを自分でカタチにする」
ノーコードを使ったこのような働き方は、これからますます普及していくはずであるという。
多くのビジネスパーソンがノーコードへ興味を持ち、ツールを使って業務を効率化することで、よりクリエイティブな仕事に専念できる未来を実現するために、ノーコード総研は活動を推進していくとしている。