トヨタ自動車の創業者である豊田喜一郎が、愛知県の定例議会を経て、愛知県名誉県民の称号の授与を決議されたと発表。
同社は、「創業時のリーダーが、ゆかりの深い地元愛知県において名誉県民との認定を頂き、感謝申し上げます」と述べている。
愛知県は今年県政150周年を迎え、これまでの150年の歩みを振り返り、愛知の発展に多大な貢献をしたとして、豊田喜一郎を顕彰したという。
今回の授与を受けて豊田章男社長は、豊田喜一郎および創業時のリーダーを偲び、次のように述べている。
豊田章男社長
「この度は、愛知県政150周年の節目にあたり、私どもの創業者である豊田喜一郎を名誉県民にご選出いただき、大変ありがたく、嬉しく思います。
私自身は喜一郎に直接会ったことはございませんが、愛知県名誉県民に選ばれたと聞いたら、きっと「自動車産業を興す挑戦はみんなでやってきたこと。自分は仲間たちを代表して名前があるだけだ」と言ったのではないかと思います。
当時は不可能とさえ言われた「クルマづくりへの挑戦」や、「繊維産業から自動車産業への転換」は、「もっと世の中を良くしたい」という一心で、一緒に取り組んでくださった行政・仕入先・販売店をはじめとする地元の皆様がいたからこそ、成し遂げられたことだと思っております。
CASE革命やカーボンニュートラルへの対応など、自動車産業が100年に一度の大変革の時代を迎えている中、私たちも今、自動車会社からモビリティ・カンパニーへのモデルチェンジに挑戦しております。
今回の顕彰にあたり、喜一郎や先人たちからは、「未来のためにみんなで頑張れよ」というエールが、私たち現役世代に送られているようにも思えます。
これからも地域の皆様と一緒に、皆が幸せになれる社会を目指して取り組んでまいります。」