トヨタは、4~6月の生産計画について発表。
同社は、「新型コロナウイルス感染拡大等に伴う部品供給不足による生産計画の度重なる見直しにより、お待ちいただいているお客様や、仕入先及び関係の皆さまにはご迷惑、ご不便をおかけしております」と述べている。
これまで、1台でも多く早くユーザーに車を届けるべく、関係各所協力を受け、挽回生産に取り組んできた。一方、部品供給不足による直前の生産計画変更が度重なり、関係仕入先を含めた生産現場に大きな負担をかけていたとのことだ。
こうした反省を踏まえ、足元の生産計画を、現実に即した無理のない計画に見直し、特に4月~6月を「意志ある踊り場」として、仕入先の人員体制や設備能力等も勘案しながら計画を立案。
これにより、設備などの能力を超えて限界まで人や残業時間を調整するのではなく、安全・品質を最優先に健全な職場環境を整備できるようにしていくという。
減産リスク等も織り込んだ計画を3か月先まで関係仕入先に伝え、毎月、3か月単位で前広に生産計画の見直し、関係仕入先への共有を行っていくとのことだ。
具体的には、4月のグローバル生産台数は、75万台程度を見込んでいるという(国内25万台、海外50万台)。
また、年初に仕入先に伝えている台数には、これまでの挽回生産分を織り込んでいたが、半導体不足の影響により、グローバルで15万台程度の見直しを行うものであるという。さらに、4~6月のグローバル生産台数は、平均で月80万台程度としているとのことだ。
半導体不足に加え、コロナウイルス感染拡大等、数か月先を見通すことが依然難しい状況であり、現時点の計画が下振れする可能性もあるが、部品供給や仕入先の状況を引き続き精査しながら、できるだけ急減産の幅を縮小し、生産計画の正常化と仕入先の負担軽減に最大限努めていくとしている。
また、生産現場を正常化することで、高品質を維持した車を1日でも早く1台でも多くユーザーに届けるために万全を期したいと考え、引き続き、生産/調達/販売などの関係機能が一丸となって、努力していくとのことだ。
なお、これらの計画見直しに伴う4月の国内稼働停止は、以下の通り。