スターバックス コーヒー ジャパンは、2022年春より、使い捨てのカップ、リッド(蓋)、カトラリーの削減を目指す施策の拡大および新素材への切り替えを行うことを発表した。

スターバックスがグローバルおよび日本において掲げる、2030年までに廃棄物を50%削減するという目標に向けて、使い捨てプラスチックの削減、リユース(再利用)やリサイクルの促進、サステナブルな素材への変更などを通して、地球資源を大切に活用し続けるとしている。

■使い捨てカップ削減を目指して-アイスビバレッジの店内用グラスでの提供(対象の一部店舗)

フラペチーノ®などのアイスビバレッジを店内にて利用する際、樹脂製のグラスで提供する取り組みを、国内106店舗で試験導入する。

スターバックスはこれまでも、店内利用時のマグカップでの提供や、マイタンブラー持参の促進などを行っており、都内数店舗でトライアル運用していた同施策の実験店舗をさらに拡大し、利用者のリユースの選択肢を増やすことで使い捨てカップの更なる削減を目指すとしている。

・開始日:4月18日(月)
・実施店舗:国内のスターバックス106店舗
・対象ビバレッジ:店内利用時の、フラペチーノ®を含むすべてのアイスビバレッジ(ショート/トール)

使い捨てカップ削減を目指して-「借りて・返して・再利用する」カップ循環プログラム エリア拡大

昨年秋より丸の内エリア10店舗で実証実験を開始した、カップを「借りて・返して・再利用する」循環型プログラムの対象店舗を、渋谷エリアのスターバックス9店舗にも拡大。

同プログラムは、繰り返し使える耐久性のある貸出カップでドリンクを提供し、店舗に返却、パートナー企業での洗浄を経て再利用する仕組み。

・開始日:4月4日(月)
・実施店舗:渋谷エリアのスターバックス以下9店舗
渋谷公園通り店/渋谷パルコ店/MIYASHITA PARK店/渋谷cocoti店/渋谷モディ店/渋谷文化村通り店/神宮前6丁目店/SHIBUYA TSUTAYA店

使い捨てリッド削減を目指して-アイスビバレッジのリッド(蓋)なし提供(対象の一部店舗)

アイスビバレッジを店内にて利用する際、リッドをせずに提供する取り組みを、国内113店舗で先行導入し、2022年夏頃の全国展開を目指す。

スターバックスは2020年11月より、ストロー不要のリッドでビバレッジの提供を行ってきたが、この取り組みをさらに進め、使い捨てのプラスチック製リッド自体の削減も目指すとしている。

・開始日:4月18日(月)
・実施店舗:国内のスターバックス113店舗
・対象ビバレッジ:店内利用時の、フラペチーノ®を含むすべてのアイスビバレッジ

石油由来の使い捨てカトラリー削減を目指して-リユーザブルカトラリーと100%植物由来素材のカトラリー提供

全国のスターバックス店舗で提供しているフォークやナイフなどのカトラリーについて、店内利用時・TO GO時それぞれで以下の対応を開始。これらの変更により、使い捨てカトラリー使用量を年間最大約44%の削減につなげると共に、年間約60トンの石油由来のプラスチック削減を見込みだという。

【店内利用時】

現在も使用中のステンレス製フォーク、ステンレス製ナイフに加え、ステンレス製ヨーグルト用スプーンも導入し、リユース可能なカトラリーでの提供を徹底。
・対象資材:フォーク/ナイフ/ヨーグルト用スプーン
※店内樹脂製グラス導入店舗では、ステンレス製マドラースプーンも導入
・切替スケジュール:3月末頃から順次切り替え
・実施店舗:全国のスターバックス店舗

【TO GO利用時】

ポリスチレン製の従来品に代えて、100%植物由来で、海水中で生分解する認証「OK Biodegradable MARINE」を取得している “Green Planet®”製カトラリーをTO GO用カトラリーとして新たに導入。

・対象資材:フォーク/ナイフ/マドラースプーン/ヨーグルト用スプーン
・切替スケジュール:3月中旬頃から順次切り替え
・実施店舗:全国のスターバックス店舗

ターバックス コーヒー ジャパンの代表取締役最高経営責任者(CEO)、水口貴文氏は「スターバックスがグローバルで掲げる『リソースポジティブカンパニー』の実現に向け、プラスチック素材を含めた使い捨て資材の削減をまた一歩前進させられることを嬉しく思います。お客様に共感いただき、多様な選択肢の中から一人ひとりに合った持続可能なスターバックス体験を見つけ出していただくことが、地球と地域のサステナブルな未来につながっていきます。」とコメントしている。