花王は、米国のシンクタンクEthisphere Institute(エシスフィア・インスティテュート)が発表した「World’s Most Ethical Companies 2022」(世界で最も倫理的な企業)に選定されたことを発表した。

なお花王は、2007年に同賞が創設されて以来、16年連続で選定されているアジアおよび日本で唯一の企業とのことだ。


「World’s Most Ethical Companies」「Ethisphere」

「World’s Most Ethical Companies」は、企業倫理や企業の社会的責任を専門にする米国のシンクタンクEthisphere Instituteが毎年発表しているもので、透明性、誠実さ、倫理、コンプライアンスに関する優れた成果を挙げる企業を表彰する賞。

(1)企業倫理と法令遵守に関する取り組み(2)企業市民としての責任ある活動(3)倫理的企業風土(4)コーポレートガバナンス(5)リーダーシップ・イノベーション・社会からの評価、の5つの項目について評価が行われ、優れた企業が選定されるとしている。

花王グループは、企業行動の原点として創業者が残した「正道を歩む」という言葉を掲げており、これは法と倫理に則って行動し、誠実で健全な事業活動を行なうことを意味しているという。

この考えを日々実践していくために、企業行動規範「花王 ビジネス コンダクト ガイドライン」を制定し、各国・地域の事業の特性や事例を踏まえた研修を実施して、グループ社員全員への浸透を図っているとのことだ。

また花王は2021年7月に、ありたい姿の実現と社員一人ひとりの活力の最大化をめざし、企業理念「花王ウェイ」を刷新。世界に広がるパンデミックや環境問題などの社会課題に対して、企業が果たすべき責任と役割が大きな転換期を迎えているとしている。

花王は、社会で意味のある存在であり続けるため、常に変革し、進化し続けなければならないとし、企業理念「花王ウェイ」も、人と地球の共生、多様性とインクルージョンなどのESG視点や挑戦する姿勢を強化。改訂を機に「基本となる価値観」の最初の項目に「正道を歩む」を掲げることで、重要性を改めて示しているという。

企業理念「花王ウェイ」

花王グループは、2019年4月にESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」(キレイライフスタイルプラン)を策定。2021年からは、「Sustainability as the only path」をビジョンに掲げた中期経営計画「K25」をスタートし、すべての命に寄り添う「未来の命を守るライフケアカンパニー」をめざしているという。

花王グループは、今後も経営にESGの視点を導入し、高い倫理意識の堅持と実践を通じて、事業の発展と消費者や社会へのよりよい製品・サービスの提供をめざし、パーパスである「豊かな共生世界の実現」に向けて取り組んでいくとのことだ。