JR西日本、うめきた(大阪)駅が進化 イノベーションの実験場『JR WEST LABO』 に オープンイノベーションを加速

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JR西日本では「うめきた(大阪)地下駅」の建設工事を進めており、2023年春の開業まで、いよいよ1年程度となった。

地下駅の直上では、「みどり」と「イノベーション」の融合拠点となる「うめきた2期エリア」の玄関口として新駅ビルが誕生予定であり、地上・地下あわせた「うめきた(大阪)駅」は、地区全体の更なる価値向上に寄与するという。

これまで、「JR西日本技術ビジョン」の具体化に挑戦する駅と位置づけ様々な実証実験を行ってきたが、今回、「うめきた(大阪)駅」をイノベーションの実験場『JR WEST LABO』の中心と位置づけ、様々なパートナーと共創することでオープンイノベーションを加速させていきたいと考えているとのことだ。

『JR WEST LABO』での共創により、新たな価値創造を推進するとともに、経営課題や社会課題を解決する最先端の技術を社会に発信し続け、脱炭素社会の実現、SDGsの達成に貢献しているとのことだ。

『JR WEST LABO』とは

(1)目指す姿

○デジタル×リアルが生み出す新たな価値の提供
・駅の強みであるリアルの拠点性を活かし、OMOやバーチャル空間等の接点を組み合わせることで、駅を中心としたデジタルとリアルが融合する空間を創出し、利用客体験の向上に繋がる新たな価値を提供しつづける

○人と技術が融合し、誰もが参画し活躍できるフィールド整備
・イノベーションによるロボットやアバター等の技術を活用することで多様な人財が活躍できるフィールドを整備し、誰もが生き生きと働くことができる社会を実現

○利用客と共に進める環境負荷軽減の取組み推進
・利用客と価値を共有しながら進める、省エネルギーや緑化といったCO2排出削減をはじめとする地球環境保護への貢献

(2)イメージイラスト

『JR WEST LABO』における共創

『JR WEST LABO』では目指す姿の実現に向け、「イノベーションの実験場」として様々なパートナーとの共創により、新たな価値創造にチャレンジ。

『JR WEST LABO』のフィールドにおいて同社グループのアセットを活用した実証実験を希望するパートナーを募集するとのことだ。

【例】
〇「駅コンコースや駅周辺施設を活用した新たな体験の実証実験」など、実験フィールドとしての活用
〇JR WEST LABOの目指す姿の実現に寄与する実証実験
・デジタル技術を活用し、移動拠点の駅に「集う」「交流する」場としての価値を創出
・誰もが働く時間や場所にとらわれない多様な就業機会の創出
・利用客に環境負荷軽減につながる行動を促すサービスの創出等
※この取組みの一部を、大阪・関西万博の参加型プログラムである「TEAM EXPO 2025」プログラムへ申請。

「うめきた(大阪)駅」の概要

『JR WEST LABO』の中心地となる「うめきた(大阪)駅」は、以下の通り計画を進めているという。

(1)地下部分
地下部分では、「JR西日本技術ビジョン」の具体化に挑戦する未来駅として、「『あなた』が笑顔になる駅」をコンセプトにデジタル技術を活用したインタラクティブな空間や、One to Oneのデジタル案内、フルスクリーンホームドアなど、様々な技術やサービスを新たに導入。

【開業時期】
2023年春

【イメージパース】

(2)地上部分
地下駅直上部では、大阪駅周辺のターミナル機能を向上させる駅前広場を整備。また、駅前広場の隣接部には、うめきた2期のまちづくり方針として掲げる『「みどり」と「イノベーション」の融合拠点』と一体となった、みどり豊かな新駅ビルが誕生。

併せて、JR大阪駅方面とうめきた2期地区を連絡デッキで結ぶことで、うめきた2期エリアの玄関口として、回遊性の向上や賑わいの創出に貢献していくとのことだ。

○計画概要

【規模】
敷地面積:約12,500㎡、ビル:地上3階(うち店舗面積約3,750㎡)

【駅前広場主要用途】
観光バス・タクシー乗降場等

【ビル主要用途】
歩行者広場、商業施設、連絡デッキなど

【開業時期】
2024年夏頃一部供用開始(駅前広場・連絡デッキ等)
2025年春頃全面開業(商業施設含む)

【建物設置者】
JR西日本不動産開発

【商業施設運営者】
JR西日本大阪開発

【外観イメージ】
(大阪ステーションシティノースゲートビル側より)

今回の案内の取り組みは、SDGsの17のゴールのうち、特に2番、3番、7番、8番、9番、11番、12番、13番、17番に貢献するものと考えているとのことだ。

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