カネカは、塩化ビニル樹脂の販売価格を改定すると発表した。

4月1日出荷分より現行価格に対しキログラム当たり30円以上の値上げを実施。対象は汎用塩化ビニル樹脂の他、塩化ビニルペースト樹脂を含む特殊塩化ビニル樹脂のすべての品種で実施するという。

同社は昨年3度にわたり価格改定を実施したが、その後も続く石化燃料価格の上昇に加え、ウクライナ情勢の悪化に伴って、石油化学製品の基礎原料となるナフサの国際価格は急騰しているという。またこれらの影響を受け、ユーティリティ費用や物流費用の上昇も続いているとのことだ。

同社は、コスト圧縮など事業収益の改善に務めてきたが、自助努力では限界に達しており、価格改定が必要と判断。

なお不透明な国際情勢につき、ナフサ価格が急騰を続けた場合は、追加の価格改定の実施も検討するとのことだ。