博報堂の全社横断プロジェクト「博報堂SDGsプロジェクト」は、国内外の専門企業と連携して提供する「ESGトランスフォーメーション」サービスを新たに開始すると発表した。

「ESGトランスフォーメーション

同サービスは、クライアント企業がESG(環境・社会・ガバナンス)を経営の根幹に据え、事業を変革する際に必要となる気候変動や人権対応などのグローバルな経営課題に対応するとしている。

投資家を中心としたマルチステークホルダーと企業のエンゲージメントをコミュニケーションコンサルティングから施策の実施まで企業のニーズやステージに応じて支援するプログラム群だという。

博報堂SDGsプロジェクトは2019年の発足以来、SDGs領域からクライアント企業の経営支援に携わるなかで数多くの実績を積み重ねているとし、今後もESG経営に対する専門的な支援のニーズが急増すると予想。

そのため、国内グループ企業および海外の専門企業と連携し、統合的なESG経営支援を行うサービス「ESGトランスフォーメーション」を開発。企業のESG対応ステージ(レベル)に応じて3つのフェーズで変革を支援し、社会価値と経済価値の同時実現を導くとのことだ。

【プログラム内容】

1.BASICステージ
TCFDや人権など変化する開示基準に沿って情報開示をサポートする、ESGに関する基礎的な情報開示の支援を行う「ESGスターターパック」。

●ESG開示の第一歩として、最適で基礎的な開示を実現するコンサルティングを実施。ESGレーティング分析、データブック制作、ESG動向の最新トレンドを共有する研修なども実施。

このスターターパックを足掛かりに、さらなるステップアップとして、統合報告書の作成や投資家との対話など、企業価値の向上を目指した中長期的な支援も可能に。

●博報堂グループのエッジ・インターナショナルが中心となって支援。

2.ADVANCEDステージ
ESG経営の核となる考え方の開発支援や、国内外の投資家・メディアとのエンゲージメントをサポートし、より高度で広範囲なESGコミュニケーションの支援を実施。

●ESG経営で非常に重要となる国内外の評価機関やステークホルダーへの対応をサポート。グローバル・ベンチマーキング、投資家/ジャーナリスト/政策決定機関へのサーベイ、特定分野に関する分析およびレポーティングを実施。また、世界に向けて企業理念や戦略を効果的に訴える、ストーリーの開発やコンテンツの作成もサポート。

●博報堂グループのアシュトン・コンサルティングと、同社が加盟する世界40か国でESG戦略コンサルティング・支援を行う「/amoネットワーク」が中心となり支援。

3.INTEGRATEDステージ
博報堂グループのクリエイティビティで、投資家にとどまらない幅広いステークホルダーとの統合的なESGコミュニケーションを実現。

●ESG経営を企業のブランディングと捉え、博報堂グループ各社の多彩なサービスを組み合わせた統合的な支援をワンストップで実現。ESGに連動する長期ビジョンやパーパスの開発、ビジュアル開発、投資家とのエンゲージメントを高めるイベント(国内外)やメディア企画、多様なステークホルダーに向けたPR企画などを行う。

●博報堂SDGsプロジェクトが中心となり、各社と連携しながら最適な支援を実施。

対応すべきESGレベルの進化

博報堂SDGsプロジェクトは、新型コロナウイルスによる経済や社会への影響を乗り越える日本企業の力強い成長と、生活者やコミュニティのよりよい未来の実現にむけて、今後も企業の経営・マーケティング活動に貢献していくとのことだ。