大日本印刷(以下、DNP)、ユニアデックス、Global Mobility Service(以下、GMS)の3社は、コロナ禍で一層拡大する物流需要と今後の継続的な成長を見据え、フィリピンで物流配送マッチングサービスの合弁会社「3Q DASH TECHNOLOX, INC.」を設立したことを発表した。
フィリピンでは以前から、堅調な経済成長による物流量の増加に対して、配送ドライバーの不足、都心部の深刻な慢性的渋滞、配送の仕組みの整備の遅れなどにより、配送に関する期間やコスト等の多くの課題が顕在化していったおいう。
また新型コロナウイルス感染症の影響から、オンラインショッピングやフードデリバリーの急激な利用増加もあり、配送関係の課題がより深刻。
これらの課題解決と、継続的な成長が見込まれる配送需要を見据え、DNP・ユニアデックス・GMSの3社は今回、フィリピンで合弁会社を設立し、ICTを活用した配送マッチングプラットフォームによって、ラストワンマイル物流市場に向けた物流配送マッチングサービスを提供するとのことだ。
【新会社の事業について】
●DNPが開発した物流配送マッチングシステムをユニアデックスの現地関連会社がクラウド環境に構築し、新会社が配送マッチングプラットフォームとして荷主企業ならびに配送ドライバーへ提供。
●GMSはFinTechサービスを通じて、トライシクル(三輪タクシー)ドライバーへの就業機会の提供や生活向上のサポートを行っており、新会社では主にこのドライバーが荷物の配送業務を担うとしている。
●新会社は、同サービスを提供することで、荷主に対して配送手配業務負荷の軽減、配送ドライバーの確保、配送期間の短縮、適正な配送料金の実現などのメリットを提供。
また、ドライバーに対しては、新たな就業機会を創出するとともに、収入増による貧困問題の解決や生活の向上のサポートなどを図っていくという。新会社の事業を通じて、国連が2030年までに達成すべき目標として掲げたSDGsのゴールの内、以下の項目の達成を目指すとのことだ。