リボーンプロジェクトを運営する、GoodServiceは、小学6年生の子を持つ親と中学生以上の子を持つ親を対象に、「ランドセルの処分とその方法」についての調査を実施し、結果を公表した。
■ランドセルに対する思い入れ
はじめに、小学6年生の子を持つ親に、子どもがランドセルを利用していた期間について調査。
「どのくらいの期間ランドセルを利用していたか?」と質問したところ、「6年間」と回答した人が最も多く93.0%となった。次いで「3年間」が2.3%、「4年間」が2.0%と続いた。
9割以上の子どもがランドセルを6年間使用し、小学校生活のすべての期間ランドセルを背負って登校していたことが分かったとしている。
■もう使わないランドセル、どうする?卒業直前の親の本音
前問で、9割の人が6年間ランドセルを使っていると回答したものの、6年に渡り愛用してきたランドセルは卒業後どうする予定なのかを調査するため、「子どものランドセルはどうする予定か?」と質問したところ「まだ決まっていない」と回答した人が最も多く48.2%、次いで「保管」が27.3%、「破棄」が6.6%と続いた。
まだ決まってないという人が約半数を占める結果となったが、決まっていない理由を尋ねたところ、以下のような回答に。
子どもが6年間苦楽を共にしたアイテムだけに、処分方法について子どもと話し合ったり、慎重に検討したりするなどがあり、決めかねている人も多数いるという状況が窺えたという。
また、思い出が詰まったかけがえのない存在のため、積極的に保管という選択肢を選んでいる人や綺麗な状態でまだ使えるため寄付を決めている人も見られたとのことだ。
なお、一般家庭等で出た不要なものを無料で回収し、それを海外で現地販売して売上の一部を寄付している「リボーンプロジェクト」のことはどの程度知られているのかを調査したところ「知らない」が68.6%、「何となく聞いたことがある」が21.3%、「知っている」が10.1%と続いたという。
上記の結果から、3割以上の人がその存在を認識していることが判明した。
■先輩達はどうした?不要になったランドセル、最も多かったのはそのまま保管
次に、これまでに子どもが小学校を卒業した親は、ランドセルをどう処分したのかを調査。
中学生以上の子どもを持つ親に「不要になったお子さんのランドセルはどうしたか?」と質問したところ、「そのまま保管している」と回答した人が最も多く71.5%に。次いで『破棄』が14.7%、「寄付」6.0%と続いた。
同質問では、ランドセルをどう処分したいかのイメージや方向性は決まっているものの、具体的な方法がわからなかったり、最終的な決断ができなかったりすることから、小学校卒業後月日が経過した現在もそのまま保管している人が多数に上ることがわかったとしている。
■捨てられずに保管されているランドセルたち…1番の理由は?
では、ランドセルはなぜ廃棄されることなく保管されているのか、「ランドセルを処分せずに保管している理由は何か?(複数回答可)」という質問を実施。
「思い出として手元に残しておきたかったから」と回答した人が最も多く45.7%、次いで「特に理由はないが、とにかく捨てられなかった」が43.2%、「子どもが「残しておきたい」と言ったから」が20.1%と続く結果に。
思い出深いアイテムだけに、残しておきたいという能動的な選択をした人が最多となった一方、捨てることに抵抗感を覚え、結果的に捨てられず今に至っている人の割合もほぼ等しかったことから、ランドセルというアイテムに対して多くの親が特別な思いを持っていることが窺えるとのことだ。
■卒業後すぐ!は早すぎ?ランドセルの処分に関するエピソード
保管している人の理由が分かった一方で、処分した人はどのタイミングで処分しているのかを調査。
前問で、「普段使いの小物」「観賞用の小物」「寄付」「破棄」と回答した人に、「ランドセルを処分(譲渡、リメイク、寄付)したのは、卒業後どれくらい経ってからか?」と質問したところ、「卒業後すぐ(1か月以内)」で42.1%、「1年未満」で34.1%と回答した人が多い結果に。
4割以上の人が卒業後1か月以内に処分しているものの、3割以上の人が1年未満と回答し、さらに2割弱の人が1.2年かけて処分していると回答。
緊急性が求められる作業ではなく、大切な子どもが6年間使い込んだ思い出深いアイテムだけに、じっくりと時間をかけて処分を検討・実行していることがわかったとしている。
なお、「リボーンプロジェクトを知っているか?」と質問では、「知らない」が75.5%、「何となく聞いたことがある」が20.3%、「知っている」が4.0%と続き、2割強の人が知っていると回答。
中学生以上の子を持つ人よりも、現在小学校6年生の子どもがいる人の方が認識している人の割合が高かったことから、リボーンプロジェクト自体の認知度・理解度が徐々に向上していることが窺える結果になったとのことだ。
【調査概要】
調査期間:2022年2月1日〜2022年2月2日
調査方法:インターネット調査
調査人数:小学6年生の子を持つ親:513人/中学生以上の子を持つ親:502人
調査対象:小学6年生の子を持つ親/中学生以上の子を持つ親
※子どもがランドセルを持っている(持っていた)人
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ
<参考>
GoodService『「ランドセルの処分とその方法」についての調査』