外務省は7日、すでにレベル4(退避勧告)が発出されているロシアとウクライナとの国境周辺地域を除く、ロシア国内全域をレベル3(中止勧告)へ引き上げた。

ロシアに対する措置として、EU等の国々がロシア航空機の領空飛行を禁じ、またその対抗措置として、ロシアが自国の領空飛行を禁じる措置を取ったことから、航空便の運航停止が相次いでおり、3月5日、ロシア政府は、ロシアの航空会社に対しロシアと外国との間の旅客輸送等の一時的停止を勧告。

ロシア国内からの出国手段が著しく制限され、その影響で航空券の価格が急騰するなど、航空券の入手も困難な状況となっているという。

また、クレジットカード大手のVISAとMasterは、ロシアでの決済事業の停止を発表するなど、同国の市民生活にも影響が出始めており、今後ロシアに滞在をする上で、経済措置による影響が強まり、種々の緊張した状況が生じ得ると見込まれるとしている。

このため、すでにレベル4(退避勧告)が発出されているロシアとウクライナとの国境周辺地域を除く、ロシア国内全域をレベル3(渡航中止勧告)へ引き上げたとのことだ。

「ロシアへの渡航はどのような目的であれ止めてください。また、今後出国手段がより一層制限されることを念頭に、商用便による出国を検討してください」と外務省は呼びかけている。