パナソニックは、米国シリコンバレーに拠点を置くベンチャーキャピタルWiLが運営するベンチャー投資ファンド「WiL Ventures III, L.P.」(以下、WiL Ventures III)に出資すると発表した。

WiLは2013年に設立されたファンドマネジメント会社で、ベンチャー企業への豊富な投資経験とIoTやAIなどの先進的な技術、サービスの知見を元に、日本大手企業との新規事業を創出するとともに、イノベーションの推進に必要な人材の育成支援も実施しているという。

WiL Ventures IIIは、主な投資分野にデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)関連分野やサステナビリティ分野を含み、イノベーションを目指す日本の複数の大手企業などが出資するベンチャー投資ファンドとしている。

パナソニックは、2022年4月の持株会社および事業会社制への移行に先立ち、2021年10月よりバーチャルでの事業会社制をスタート。

新しいグループ体制におけるパナソニック ホールディングスでは、競争力強化の重点項目としてグリーントランスフォーメーション(以下、GX)およびDXとともに、「イノベーション加速」にも取り組んでいくとしている。

パナソニックは今回のWiL Ventures IIIへの出資を通じ、GXおよびDXの活動を強化するとともに、新規事業創出の知見やサービスを持つWiLと連携することでさらなる「イノベーション加速」を推進し、同社グループの発展に貢献していくとのことだ。