サントリー食品インターナショナルは、住友不動産と協働し、住友不動産が保有・管理する新宿区内の大規模オフィスビル3棟から集められたペットボトルを回収・再生して新たなペットボトルに生まれ変わらせる「ボトルtoボトル」水平リサイクルを3月1日より開始するという。

●同取り組み実施の背景

サントリーグループは「人と自然と響きあう」という使命を掲げ、ペットボトルに関しても2030年までに「100%サステナブル化」することを目標にさまざまな取り組みを行っている。

オフィスにおける環境取り組みをリードする立場である住友不動産グループと「リサイクル適性が高く、再資源化の仕組みが整っているペットボトルを資源として循環させていくことで持続可能な社会の実現に貢献する」という同社の想いが一致し、今回の取り組みに至ったとのことだ。

●同取り組みについて

住友不動産が保有・管理する新宿区内の大規模オフィスビル3棟から集められたペットボトルを同社の飲料用ペットボトル容器として再生・使用することで「ボトルtoボトル」水平リサイクルを実現。

回収にあたって、オフィスビル利用者への分別啓発も同社と住友不動産が協働して実施するという。

また、リサイクル素材100%でできた「100%サステナブルボトル」の飲料容器を含む同社商品を、住友不動産グループが運営するオフィスビル併設型コンビニエンスストア「リーベンハウス」において販売することで、オフィスビルにおけるペットボトルという「資源」の循環を推進していくとのことだ。

さらに、今後両社で規模拡大を検討していくとしている。

〈今回対象となるオフィスビル〉
・新宿住友ビル
・住友不動産新宿グランドタワー
・住友不動産新宿ガーデンタワー

サントリーグループは、2012年に国内清涼飲料業界で初めてリサイクル素材100%のペットボトルを導入したことを皮切りに、従来よりもCO2排出量を低減する世界初の「FtoPダイレクトリサイクル技術」を開発するなど、長年にわたって技術革新を進め、積極的に「ボトルtoボトル」水平リサイクルを実用化・推進してきた。

2019年に策定した「プラスチック基本方針」で掲げた、“2030年までにグローバルで使用するすべてのペットボトルに、リサイクル素材あるいは植物由来素材のみを使用することで、化石由来原料の新規使用をゼロにする”という「ペットボトルの100%サステナブル化」の目標達成と持続可能な社会の実現に向け、引き続き活動を実施していくとしている。