パーソルホールディングスは、DI&Eの取組みを通してすべての「はたらく」が笑顔につながる組織を目指す中で、重点テーマである女性の活躍推進に関して、2030年までに女性管理職比率を37%までに引き上げる目標を掲げ、様々な取り組みをスタートすると発表した。

2021年4月時点でパーソルホールグループ内の女性管理職比率は21%となっており、2030年の目標を設定するにあたって、政府目標の30%とグループ全社における女性従業員比率をふまえ議論した結果、女性管理職比率「2030年までに37%」を目標に設定したとのことだ。

■女性を含め多様な人材活躍に向け取り組むこと

パーソルホールディングスは、女性管理職比率向上をはじめ、パーソルグループにおける多様な人材活躍に向けて以下の取り組みを実施していくことを決定。

1.現状把握、マネジメント体制の構築
目標の設定、開示および、それに向けた計画と実績のモニタリングを定期的に実施。またマネジメント体制を構築し、同テーマを扱うグループ横断のプロジェクトかつ経営の直轄組織として「ジェンダーダイバーシティ委員会」を設置。

なお、半期に一度行うモニタリング項目はその時点での女性管理職比率だけでなく、候補者層の男女比や内部登用率、外部採用率など8項目とし、総合的な女性活躍を推進。

2.仕組みや制度の見直し、整備
グループ内、各事業特性により、はたらき方や制度、仕組みが異なるケースがある。それらを鑑み、グループ横断で取り組めるテーマとして、以下を実施。

●キャリア自律を促す体系的な仕組みづくり
グループ間異動の公募制度や短期間の業務体験制度、複業制度など

●はたらき方の柔軟性を高める取り組み
サテライトオフィス設置、在宅勤務の促進など

3.企業文化、風土の醸成
女性管理職候補となりうる女性社員の意識把握や意識醸成を始め、本人および上司、周辺に根付いたアンコンシャスバイアスを取り除き意識改革を行うことなど、多様性を理解・受容する組織文化醸成を行う。

同社は、女性管理職が増えることで女性をはじめ多様な人材の活躍を促し、組織の活性化が進むことから未来へと続く企業となるための取り組みの一つと考えているとのことだ。