小田急電鉄は、2022年3月12日のダイヤ変更日から、小さな子ども連れの利用客が、より安心して小田急線を利用できるよう「小田急の子育て応援車」の運用を順次開始すると発表した。
同社では、昨年11月に「子育て応援ポリシー」を策定し、子どもたちが多くのお出かけを楽しめるよう、3月12日から小田急線の小児IC運賃を1乗車あたり50円にするという。
さらに、ベビーカーなどを抱え、電車の乗り降りにも苦労されている利用客や、赤ちゃんが突然泣き出したりした際にも、気兼ねなく安心して小田急線を利用してほしいという想いから同施策に取り組むとのことだ。
小田急が保有する通勤車両(一部を除く)の3号車(窓ガラスや乗降扉、貫通扉)に計24枚のステッカーを掲出し、乗車する人々に、子ども連れの利用客を温かく見守るよう協力を呼びかけ。
これらのステッカーは、「子育て応援ポリシー」や、親子で一緒に楽しめるお出かけ情報紹介サイト「小田急の子育て応援ナビ~FunFanおだきゅう~」のロゴ・デザインをベースに制作しており、親しみやすく、安心して乗車できるよう思いを込めているとのことだ。
※下り方面先頭車両から3両目の車両(車両の側面等に「3」と掲出)
同社では、2021年5月に約1か月間、イベント列車として「子育て応援トレイン」を1編成運行し、利用客から好評であったことを踏まえ、今回の「小田急の子育て応援車」の導入を決定。
引き続き「子育て応援ポリシー」を具現化する鉄道会社ならではのアプローチにより、“子育てしやすい沿線”を目指していくとしている。
「小田急の子育て応援車」の概要
1.導入日
2022年3月12日より順次(ステッカーの掲出を完了した列車から運用を開始)
2.対象
同社保有の通勤車両(8両編成の一部と4両編成の列車を除く)の3号車のうち、ステッカー掲出を完了した列車
※相互直通運転しているJRと東京メトロの車両は除く
3.運用区間
小田急線全線
※相互直通運転しているJRと東京メトロ線内は対象にならない
4.その他
「小田急の子育て応援車」は、誰でも利用可能。