凸版印刷とVCケンウッドは、2人組音楽ユニット「どんぐりず」によるメタバース音楽ライブの実証実験を2022年3月26日に開催すると発表した。
同実証実験では、VR空間上に構築した音楽ステージを舞台に、アバターに扮した2人組音楽ユニット「どんぐりず」がライブを実施。
観客もオリジナルアバターとしてライブ会場に入ることで、現実空間では味わうことのできないメタバースならではのライブ演出や、アーティストの世界へ没入する新たなライブ体験の提供を目指すとしている。
同実証実験は一般募集による100名限定で開催予定。メタバース上での音楽ライブにおける芸術表現技術(演出/パフォーマンス/空間設計/音響)やメタバースへの大規模同時接続時の動作検証を行うとのことだ。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、メタバース上での音楽ライブやアート鑑賞の機会が増加し、時間や場所の制約が無くなり鑑賞方法は多様化。
しかし、既存のプラットフォームを活用してメタバース上でイベントを実施すると、アバターデザインや鑑賞人数など、演出に制約が発生してしまう場合があったとしている。
凸版印刷は、音楽を始めとしたアーティストが望む芸術表現を実現させるべく、演出面における制限を設けないVR技術の開発と基盤構築に関する研究/開発を進めているという。
今回その研究の一環として、凸版印刷とJVCケンウッドはVR空間上での音楽ライブ表現技術と、大規模同時接続時における動作検証を目的にメタバース音楽ライブの実証実験の実施に至ったとのことだ。
■ メタバース音楽ライブ実証実験「DONGURIZU Live at UNIVERSE」概要
タイトル:DONGURIZU Live at UNIVERSE
開催日時:2022年3月26日18:00~19:30
出演:どんぐりず
定員:100名の抽選制
参加費:無料
申し込み方法:
申し込み条件などは専用ページに記載。
検証内容:
(1)VR空間における音楽ライブの芸術表現技術(演出・パフォーマンス・空間設計・音響)に関する検証
(2)大規模同時接続時の動作検証
【各社の役割】
●凸版印刷: 同実証全体の企画/会場の制作/演出エフェクトの制作・ディレクション「どんぐりず」・ユーザーのアバターデザイン/文化・芸術領域向けメタバース基盤開発
●JVCケンウッド: 「どんぐりず」の3Dモデルの制作/提供
凸版印刷はメタバース上での様々な芸術表現技術の実現に向け、アート向けメタバース基盤の研究・開発を進め、文化・芸術領域における新たな鑑賞体験の実現を目指すとしている。
JVCケンウッドは、With/Afterコロナ時代において急速に変化するエンターテインメント環境に対し、グ ループ会社のJVCケンウッド・ビクターエンタテインメントとともに3DCG関連技術、XR技術によりメタバース事業を含むエンターテインメントのDXを推進し、人と時空をつなぐ次世代事業への展開を図るとのことだ。