「サウナー」は睡眠時間が短い 男女ともに20代が最も多い結果に サウナの実践と休養状況の関係に着目しデータ分析を実施

サウナ

休養時専用ウェアを開発、製造、販売するベネクスは、一般社団法人日本リカバリー協会の技術協力のもと、10万人を対象とした「リカバリー(休養)」に関する調査『ココロの体力測定 2021』の情報提供を受け、その研究結果からサウナの実践と休養状況の関係に着目しデータ分析を実施。

その結果、サウナ利用者すなわち「サウナー」の慢性的に疲れている人は睡眠時間が短いという問題点があることがわかったと発表した。

「ベネクスリカバリーレポート」とは

2004年の文科省疲労研究班の報告によると、生産人口の約6割の人が疲労を抱えているという状況がある。さらに近年、新型コロナウイルスの影響により人々は生活において仕事やコミュニケーションなど多くの変化を強いられたことで、ストレス・疲労を感じる場面も多様化したという。

このような背景から、同社は10万人を対象とした調査「ココロの体力測定 2021」のデータを活用し、睡眠状況、ストレス状況、働き方・休み方意識、リラックス方法などの様々な抗疲労のソリューションを「ベネクスリカバリーレポート」として提案。

今後も同社は、疲れに悩むすべての人が日々元気に過ごせるよう、「休養」の大切さを社会へ発信するとのことだ。

【調査サマリー】

●疲労回復効果が期待できる「サウナ」 女性よりも男性のサウナーが多い
●サウナブームの中心20代、男女ともに2番目にサウナーが多い30代の1.5倍以上
●「ミドルサウナー」以上が多い都道府県、男性1位 青森県、女性1位 徳島県
●「サウナ」は疲れを癒すソリューション、疲れている人ほど利用傾向が高い
●コロナ禍で「サウナ」に行けないストレス? 意外にも休養時間の満足度は低い傾向に
●「5時間未満睡眠」が60%以上! 慢性的に疲れている人に睡眠時間の課題
●元気な人ほどアクティブにリフレッシュ! サウナーが実践する休養行動TOP10

●疲労回復効果が期待できる「サウナ」 女性よりも男性のサウナーが多い

近年、「サウナブーム」が世間に広がっているとの報道をよく目にするようになり、一般社団法人 日本サウナ・温冷浴総合研究所が発表する『日本のサウナ実態調査2021』によると、月4回以上サウナを利用する「ヘビーサウナー」と呼ばれる人々が330万人以上を維持しているということもあり、健康を維持する方法の一つとして定着しつつあるという。

身体が温まることにより血管を広げ、血流を良くする効果がある「サウナ」は、フィンランドで厳しい寒さと疲れを癒すための健康法として生まれたと言われている。

同リリースでは、このように高いリフレッシュ効果が期待できる「サウナ」の実践と休養状況の関係性を探るとしている。

全国の20~79歳の10万人を対象とした同調査の結果、直近1年間でサウナーが、男性では20.7%、女性では8.7%という結果に。

その内訳として、「ミドルサウナー」以上の人は男性で11.5%、女性で4.2%、さらにその中でも週に1回以上行く「ヘビーサウナー」は男性で7.5%、女性で2.9%と、どちらも男性が女性の2.5倍以上いることがわかり、男性人気の高さが明確になったとのことだ。

ミドルサウナー:月に1~3回サウナに行く人 (参考:一般社団法人 日本サウナ・温冷浴総合研究所 『日本のサウナ実態調査2021』)

●サウナブームの中心20代、男女ともに2番目にサウナーが多い30代の1.5倍以上

「ミドルサウナー」以上の割合を年代別に見ると、男女ともに20代が最も多い結果に。さらに20代は、男女ともに2番目に多い30代の1.5倍以上であることから、「サウナブーム」を牽引しているのは20代であることがわかったという。

●「ミドルサウナー」以上が多い都道府県、男性1位 青森県、女性1位 徳島県

「ミドルサウナー」以上の男性・女性を都道府県別に見たところ、男性は青森県、女性は徳島県が最も多い結果に。

また、男性の2位は石川県で、寒い地域にサウナ利用者が多いことがわかるという。女性のトップ3にはすべて四国地方の県がランクインする結果となったとのことだ。

<男性> 1位 青森県、2位 石川県、3位 山梨県
<女性> 1位 徳島県、2位 高知県、3位 愛媛県

●「サウナ」は疲れを癒すソリューション、疲れている人ほど利用傾向が高い

サウナーの中の、「『疲労』についてどの程度前から悩んだり、意識したりしていますか」という質問で「元気」、「慢性的に疲れている」と回答した人の割合を見ると、女性は元気な人と慢性的に疲れている人の差はあまり見られなかったという。

一方、男性は「慢性的に疲れている」と回答した人ほどサウナに入る人が多くなっており、サウナを「疲れを癒すソリューション」として考えていることがわかるとしている。

●コロナ禍で「サウナ」に行けないストレス? 意外にも休養時間の満足度は低い傾向に

「ミドルサウナー」以上の人とサウナに全く入らない人の休養時間の満足度を見ると、男女ともに満足度が低い傾向にあったとのことだ。

近年のコロナ禍の影響によりサウナ利用が制限されたことで、普段リフレッシュできていたはずのストレスが溜まってしまい、同調査の結果に表れていると推測できる。

●「5時間未満睡眠」が60%以上! 慢性的に疲れている人に睡眠時間の課題

「ミドルサウナー」以上の睡眠時間を疲労度合別に見ると、男女ともに慢性的に疲れていると回答した60%以上の人の睡眠が5時間未満という結果に。サウナを利用しない人と比べても、男性で2.8倍、女性で4.1倍と結果に大きな差があることがわかった。

サウナは疲れの癒しとして効果的ではあるが、睡眠時間を削ることが習慣化してしまうと結果、睡眠不足による不調に繋がってしまう。健康に過ごすために、リフレッシュの時間だけでなく自分に合った睡眠時間も取るようバランスを意識してみることを推奨している。

●元気な人ほどアクティブにリフレッシュ! サウナーが実践する休養行動TOP10

「ミドルサウナー」以上の人が実践する、リラックスタイムの過ごし方、すなわち「休養行動」を疲労度合別に見ていくという。

男性の元気な人は「ウォーキング、ジョギングをする」、「温泉旅行(泊まり)」、「歯磨きをする」などがランクインし、全体的にアクティブな行動によってリフレッシュしている人が多いことがわかった。

一方で、慢性的に疲れている人は「YouTubeなどの無料動画を見る」、「とにかくゆっくりする」、「空を見る」など、穏やかな休養時間の過ごし方が好まれる傾向が見られたとのことだ。

女性の元気な人は、「旅行に行く」、「顔や手を洗う」、「温浴施設(銭湯、健康ランド、温泉 ※日帰り)」、「家族と過ごす」など外出やスキンシップなどを通してリフレッシュしていることがわかる。

一方で、慢性的に疲れている人は「シャワーを浴びる」、「甘いものを食べる」、「空を見る」、「YouTubeなどの無料動画を見る」など、男性の慢性的に疲れている人と同じくおうちの中でできるリラックス方法が多くランクイン。

これらの結果から、男性は運動を通して体を動かすこと、女性は外出して人との会話を楽しむことが、休養時間を満足させるために有効な方法であるということが伺える。

近年の新型コロナウイルスの影響で、生活様式が一変しストレスを感じる場面が多くなる一方で、ストレスを発散するのにも制限がかかってしまうこともあるという。

しかし、そのなかでも適切な睡眠時間を取ったり、自分に合った休養時間の過ごし方を見つけるなどして、それらを上手く組み合わせて取り入れることで、活力あふれる日々を過ごせるとしている。

[調査概要]
調査名    :「ココロの体力測定 2021」
期間     : 2021年 11月15日~12月20日
SCR調査対象  : 全国の20~79歳の10万人(男女各5万人)
同調査対象  :1248人(男女各624人)
方法     :インターネット調査
SCR調査項目  :10問、同調査項目:30問
※疲労度合項目:厚生労働省「ストレスチェック」B項目を基に独自加工して、点数化
※集計データ :県・年齢を実際の人口でウエイト修正を行い活用

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