ANA、人・環境にやさしい国際線機内食を提供 食のユニバーサル化を推進

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ANAは、3月1日より、日本発便の国際線機内食において、ANA Future Promiseに基づく2つの新たな取り組みを開始すると発表した。

(1)食のユニバーサル化推進 (第2弾)

ANAは従来より、すべての利用者が多くの選択肢から選べるよう、食のユニバーサル化を推進している。

昨年10月には第1弾として、高まる健康志向や多様な食習慣のニーズに応えるべく、特別機内食のうち低糖質、低脂肪、低カロリーと低塩の食事の4種類で、初めてとなる「THE CONNOISSEURS(ザ・コノシュアーズ)」コラボレーションメニューを楽しめるようになったとのことだ。

今回はこれに続く第2弾として、ビジネスクラスの新たな軽食メニューにて、おからとこんにゃく由来のDeatsを使用した肉不使用、ヘルシーなかつ丼を楽しめるという。

Deatsは、ディーツフードプランニングが開発した日本の伝統食材である大豆おから/こんにゃくを原材料とした新食材であり、Deatsを使用した機内食メニューを提供するのは世界初。

植物性代替食品の主流である大豆ミートと比較し、繊細な味を表現可能であり、ヘルシーさに加えて高品質な味わいを兼ね備えること、また様々なメニューに展開可能なことからも注目し、「THE CONNOISSEURS」メンバーであるANA和食料理長の森誠剛氏のもと、かつ丼にアレンジ。

Deatsかつを使用し、丼ぶりのお米は白米とDeatsブランドのこんにゃく米を半々で混ぜ込んだという。

◆提供メニュー
軽食 “ヘルシー”かつ丼 ~肉不使用、日本伝統のおからこんにゃくで美味しく健康に~

◆提供時期
2022年3月1日~(通年予定) ※切り替え時期は変更になる可能性あり

◆対象クラス・路線
国際線ビジネスクラス 日本発北米、ヨーロッパ、インド、オセアニア路線 ※ホノルル、ウラジオストクを除く

また春以降、羽田空港と成田空港の国際線ANA SUITE LOUNGEにおいてもDeatsを活用したヘルシーなメニューを届けられるよう準備中であるという。今後も機内やラウンジ等へ幅広くメニューを展開していくとのことだ。

ANAは引き続き、利用者一人ひとりの食の好みや日常の食習慣に寄り添った食事を機内でも楽しめるよう食のユニバーサル化を図るという。

また、ANA Future Promiseの一環として、すべての利用者を対象に安心して食べられる食事の選択の幅を広げることで、「すべてのひとにやさしい空」の実現を目指すとのことだ。

(2)調理残渣の循環型仕組みの導入

機内食製造時の調理残渣からリサイクルされた堆肥を使用して育った“ソフトケール”をエコノミークラスのサラダの中で楽しめるという。

◆提供メニュー
ミックスサラダ(カップ入り)

◆提供時期
2022年3月1日~

◆対象クラス・路線
国際線エコノミークラス 日本発国際線全路線 ※中国大陸、香港、台北、マニラ、ソウルおよび深夜便を除く

ANAの国内線および国際線(日本出発便)の機内食を製造するANAケータリングサービスでは、調理時に出る残渣が1年間で約248トン、油が約28トン発生(2019年度実績)。

これらは2008年から、堆肥や飼料へ100%リサイクルをしてきているが、今回さらに発展させる形として、成田工場で発生した調理残渣をリサイクル(堆肥化)している千葉県内のみどり産業にてこの堆肥を使用し生産されたソフトケールを、エコノミークラスのカップサラダに取り入れるとのことだ。

ソフトケールは通常のケールに比べ柔らかく、苦みの少ないことが特徴であるためサラダに適しており、従来のメニューにより一層彩りを添えるという。

ANAは引き続き、調理時残渣の循環型の仕組みを有効活用し、SDGsの達成に向け貢献していくとしている。

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