博報堂、毎日新聞と「毎日新聞 × Z世代プロジェクト」開始 Z世代を中心とした新しい世代と双方向型の新しいメディアを創造

博報堂が設立した、未来創造の技術としてのクリエイティビティを研究・開発し、社会実験していく研究機関「UNIVERSITY of CREATIVITY(ユニバーシティ・オブ・クリエイティビティ)」(以下、UoC)と、博報堂DYメディアパートナーズは、毎日新聞社と、Z世代を中心とした新しい世代と双方向型の新しいメディアを創造する「毎日新聞 × Z世代プロジェクト」を開始すると発表した。

新聞はマスメディアのひとつとして、政治・経済・社会・文化などあらゆる分野の情報を生活者に提供し、知識を広め、自由な論議を促す役割を果たしてきた。

しかしデジタル化の進展と共に、生活者のメディア行動も変化し、博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所の調査では、1日あたりのメディア総接触時間のうち新聞に触れる時間の割合は、2021年には3.2%と、調査を開始した2006年の9.6%から大きく減少したという。

特に10~20代の若年層では1%前後と全世代で最も低くなっているとのことだ。

読者、特に若年層の新聞への関心を喚起し、より親しみを醸成するため、今回毎日新聞の創刊150年を機に、UoCが保有する「AIラッパーシステム」を活用してSNSを通じた双方向の新しいメディアを創造する「毎日新聞 × Z世代プロジェクト」を開始。

UoCではかねてより、「ラップ」という言葉とリズムを掛け合わせて表現する人の創造性に着目し、そのスキルを論理的に要素分解して、AI技術(機械学習 / 深層学習 / ルールベース等)により実装した「AIラッパーシステム」の開発を進めてきた。

同プロジェクトでは、そのシステムを活用し、社会・文化など多様なテーマの記事をもとにラップ調の動画を作成。

その動画を毎日新聞のTikTokなどのアカウントに投稿し、テーマに対する読者の意見をコメント欄で募るとのことだ。集まった意見の中から賛成・反対含め複数のコメントを選び、レスポンス動画を作成、再び投稿。

発話者の気持ちをオープンにし、言いにくいことを言いやすく、また聞きにくいことを聞きやすくする特性のあるラップを通じて、読者に社会のさまざまな出来事への関心と意見の発信を促すことで、新聞の双方向性を高め、SNSを使いこなす新しい世代と新たなメディアの共創を推進していくとしている。

博報堂と博報堂DYメディアパートナーズは今後も、クリエイティビティの視点からメディアの発展に貢献していくとのことだ。

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