大和ハウスパーキングとユビ電は、大和ハウスパーキングが運営・管理する駐車場「D-Parking 浜松ゆりの木通り」において、2022年5月1日から100%再生可能エネルギーの電力による電気自動車充電サービスを開始すると発表した。

大和ハウスグループでは、2018年3月、温室効果ガス排出量削減のため国際イニシアティブ「RE100」に加盟し、事業運営に要する電力を100%再生可能エネルギーで賄うことを目標に掲げたという。

また、2020年12月、日本政府は脱炭素社会の実現に向けて2030年代半ばに国内の新車販売を全て電動車に切り替える目標を発表。

さらに、2021年6月には、電動車の充電インフラを2030年までに現状の5倍となる15万基に増設する目標を公表したとのことだ。

そこで、大和ハウスパーキングでは、再生可能エネルギーで運営・管理する駐車場「D-Parking 浜松ゆりの木通り」において、ユビ電の「WeCharge(ウィーチャージ)」電気自動車充電サービスを導入することで、電気自動車の充電に誰でも再生可能エネルギーを利用できるサービスを提供するという。

今後も、両社は再生可能エネルギーによる電気自動車充電サービスを駐車場に展開することで電気自動車の普及・推進をサポートしていくとのことだ。

1.大和ハウスパーキング所有の駐車場で初めて再生可能エネルギーによる電気自動車充電サービスを展開

大和ハウスグループでは、全国各地で風力・太陽光・水力発電所の開発や再生可能エネルギーの利用を推進している。

2021年3月末には、大和ハウスグループが運営する再生可能エネルギー発電設備は427MW、年間発電量は588GWhとなっており、大和ハウスグループの再生可能エネルギー利用率を2020年度の8.5%から2030年度には70%、2040年度には100%達成を目指している。

そのような中、大和ハウスパーキングでは「D-Parking 浜松ゆりの木通り」において、同社所有の駐車場で初めて再生可能エネルギーによる電気自動車充電サービスを開始するとのことだ。

「D-Parking 浜松ゆりの木通り」では、大和ハウスグループが建設・運営・管理する再生可能エネルギー発電施設の再生可能エネルギー価値(トラッキング付非化石証書)を付加した電力を採用し、施設運営に要する電力を100%再生可能エネルギーで賄っている。

2022年5月からは、電気自動車の充電サービスにおいても再生可能エネルギー由来の電力供給を開始し、再生可能エネルギーの利用を普及・拡大していくという。

今後は、「D-Parking 旭川駅前」にも100%再生可能エネルギーの電力による電気自動車充電サービスを展開するなど、再生可能エネルギー電力の活用を推進することで、脱炭素社会の実現に貢献していくとしている。

2.利用手続きから精算までスマートフォンの専用アプリで完結

ユビ電の「WeCharge」電気自動車充電サービスでは、200Vコンセントで1時間あたり約20kmを走行可能とする電力量を充電できる。

利用者は、充電コンセントに設置されたQRコードを専用の「WeChargeアプリ」で読み込むことで、電気自動車やプラグインハイブリッド車を充電が可能。

「WeChargeアプリ」は自動車の種類や、料金プラン、クレジットカードなどの情報を事前に登録することで、利用手続きから精算までをスマートフォンで完結できるとのことだ。

■「WeCharge」料金プラン
電気自動車やプラグインハイブリッド車の電池容量や走行距離、充電時間などの車両情報をもとに、「kWh相当」を試算し、利用料金を定めている。計量器によりコンセントや充電器で電力量を測定する実測値の「kWh」とは異なる。

■設置場所 概要
名称:D-Parking浜松ゆりの木通り
住所:静岡県浜松市中区田町315-21
総台数:265台
EV充電サービス対応フロア・台数:4階・8台