ジンズ、従業員の「眼鏡作製技能士」取得に向け「JINS Academy」設立 2024年までに500名の国家資格取得を目指す

ジンズ(以下、JINS)は、2022年から2024年の間に500名の従業員が「眼鏡作製技能士」を取得することを目指し、資格取得を目的とした社内教育機関「JINS Academy」の設立、および従業員への教育研修を担当しているトレーナー職などの従業員に対する、外部眼鏡専門学校への就学支援の2つのサポート体制を開始すると発表した。

これまで日本にはメガネに関する国家資格はなかったが、2021年8月に厚生労働省の省令改正により技能検定「眼鏡作製職種」が新設され、2022年3月より国内初のメガネの国家資格「眼鏡作製技能士」がスタートするという。

「眼鏡作製技能士」は、多様化・高度化する生活者のニーズに対応し、「適切な診断・治療」と「適切な眼鏡作製」双方の実現に向け、眼鏡作製者が眼科専門医と連携して生活者にとってより良いメガネを提供するために知識・技能の向上を目指すことを目的とした国家資格としている。

これに伴い、業界共通の「ものさし」として客観的に技能を評価できるようになり、利用者がより安心してメガネを購入することが可能となるとのことだ。

JINSは今回の国家資格新設を受け、資格取得者を社内で育成し国内の全452店舗(※2022年1月末時点)に配置することで、これまで以上に安心かつ満足度の高いサービスの提供が可能になると考えているという。

また、高い能力を持つ人材資源の開発に注力することは、個人の活躍の場を拡げることにもつながり、JINSの持続可能な成長や、社会のダイバーシティ&インクルージョンにもつながるとしている。

そのためJINSでは、2023年の内に計150名、2024年の内に計500名の従業員が国家資格を取得することを目指し、どこよりも充実した教育体制を整えたとのことだ。

国家資格取得に向けた2つのサポート体制

1.勤務時間内に講習を受けられる「JINS Academy」
2.修了時に学科試験が免除になる外部の眼鏡専門学校入学支援

JINSは国家資格取得を目指す従業員向けに新たに2つのサポート体制をスタート。1つ目は、2022年3月に新たな社内教育機関として設立する「JINS Academy」。

受講対象者は資格の学科試験を受験時に「勤続年数2年以上」かつ社内で定めるスキル検定に合格したJINSの従業員とし、eラーニングを活用した学習や全12回を予定している学科研修、実技試験に向けた講習を経て、最短で1年半での資格取得を目指すとのことだ。

2つ目は外部の眼鏡専門学校通信科への就学における費用一式の支援。眼鏡専門学校の通信科を修了すると、資格試験における学科試験が免除となるため、資格取得への確実なサポートが可能になるとしている。

ただし専門学校には定員があるため、JINS社内で従業員の教育を担当しているトレーナー職や、優れた技術を有する従業員のみに与えられる社内資格「JINSマイスター」の所持者など、既に高い技術や知識を習得している従業員が支援の対象になるという。

国家資格を取得した従業員には、合格祝い金の支給や給与の増額も予定。これにより従業員のモチベーションやエンゲージメントの向上を図っていくとしている。

JINSは、これからも従業員の人材資源開発に努めることで、利用者に高水準のサービスを提供するとともに、持続可能な企業や社会の実現を推進していくとのことだ。

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