エンビプロHDとTBM、業務提携契約を締結　LIMEXとプラスチックの資源循環スキームを新構築　国内最大級リサイクルプラント運営へ

エンビプロ・ホールディングス（以下、エンビプロHD）とTBMは、サーキュラーエコノミー事業を協業する業務提携契約を締結したことを発表した。

両社はサーキュラーエコノミーの社会実装に向け、炭酸カルシウムなど無機物を50％以上含む新素材「LIMEX（ライメックス）」の使用済製品、および事業活動や家庭等から排出される廃プラスチックの回収、再生利用を実施。

協業により、カーボンニュートラル社会に資するLIMEXとプラスチックの資源循環スキームを新たに構築していくとのことだ。

＜主な提携内容＞
●再生材料の原料となるLIMEX、事業系及び家庭系の廃プラスチックの回収に関する営業連携
●横須賀リサイクルプラントの効率的な稼働に向けた技術連携（エンビプロHDからTBMへの横須賀リサイクルプラント運営に関する技術アドバイザリー）
●横須賀リサイクルプラント運営時の設備メンテナンスや現場管理及び生産管理、廃棄物管理に関する業務連携

2022年4月に施行される「プラスチック資源循環促進法」により、プラスチック製品の資源循環のニーズが企業や自治体の中で急速に高まっているという。

LIMEXを使用した製品も同法におけるプラスチック使用製品に該当し、かつ単一素材で設計された製品と同様に再資源化が可能。

TBMは、2022年秋に神奈川県横須賀市でLIMEXとプラスチックを回収し、自動選別・再生する国内最大級のリサイクルプラント（処理能力：年間約4万トン）の運営を開始する予定だという。

なお同業務提携によって、エンビプロHDは事業系1万トン、家庭系1万トン、合計で年間約2万トン規模の使用済みのLIMEX、廃プラスチック類を回収する等、LIMEXおよびプラスチックの資源循環の効果的且つ円滑な実施に向け、廃プラスチック等のリサイクルに関する人的資源、知見およびノウハウを同プラントに提供するとしている。

同業務提携で、エンビプロHDとTBMの両社の強みを活用した高度な資源循環スキーム構築の実現を目指すとのことだ。