ドコモ、「ドローン中継局」を全国で運用開始 災害時に電波エリアを迅速に形成

ドローン中継局

NTTドコモ(以下、ドコモ)は、災害などによりご利用が困難となった携帯電話サービスエリアの早期復旧を目的に、「ドローン中継局」の運用を全国で開始したことを発表した。

ドローン中継局

「ドローン中継局」は、ドローンでの利用を想定した専用の小型中継局を搭載し、周辺のドコモの基地局電波を上空で捉えて中継することで臨時のエリアを形成するものとしている。

従来の移動基地局車などと比較して可搬性に優れるなどの特性があり、現場到着から約1時間で運用を開始することが可能なため、被災現場の状況に応じた柔軟で迅速なエリア復旧を実現できるという。

ドローン中継局運用イメージ

ドコモは、2017年から「ドローン中継局」の導入に向けた実証実験などを推進。災害時などで、係留するドローンでの中継局の運用を可能とする2020年6月の電波法令改正以降、一部地域への配備や飛行訓練をすすめ、今回、全国主要保守拠点への配備および運用習熟が進んだことから、全国での運用開始に至ったとしている。

ドコモは災害時においても、利用者が携帯電話を安心して利用できるよう、今後も災害対策への取り組みを強化していくとのことだ。

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