TikTokは、安心・安全で健全なコミュニティ環境を促進し、コミュニティの透明性を維持する為、コミュニティガイドラインを更新したことを発表した。

今回のガイドラインの更新では、プラットフォームから削除するコンテンツや、おすすめフィードで推薦するのに不適格な種類のふるまいやコンテンツの種類を明確にしたり、ポリシーを強化するカテゴリーを明らかにしているという。

TikTokが健全なコミュニティを基盤としてエンターテイメントを創造し、長期的に楽しむことができるよう、日常的に安全対策を強化していくとのことだ。

今後数週間にわたって実施する主なアップデートは以下の通り。

●危険行為とオンラインチャレンジのポリシーの強化自殺や自傷行為に関するデマなどのコンテンツがプラットフォーム上で拡散するのを防ぐため、より厳格なアプローチを引き続き実施。

また、これまでは危険行為とオンラインチャレンジに関するポリシーは自殺や自傷行為のデマに関するポリシーに含まれていたが、今後は別のポリシーカテゴリーでより詳細に取り上げることで、コミュニティの人々がこれらのガイドラインに簡単にアクセスできようになるとのことだ。

●摂食障害へのアプローチを強化
摂食障害を助長するコンテンツはすでに削除しているが、今後は不健康な食生活を助長するものも削除していくという。

この変更は、摂食障害の専門家、研究者、医師らと協議の上、摂食障害と診断されていなくても、乱れた食事パターンや食行動に悩む人がいることを理解した上で実施するとし、過度な運動や短期間の断食など、潜在的な摂食障害の症状として認識されていないことが多い症状に対する理解を深めていくとのことだ。

これらの問題は非常に複雑で繊細な領域であり、広い範囲の内容に注意を払い続ける必要があるため、担当チームのトレーニングを強化していくとしている。

●プラットフォーム上で禁止されている悪意のあるイデオロギーの種類を明確化
これらにはデッドネーム、ミスジェンダリング、女性差別、性的指向を強制的に矯正するためのプログラムを支持または促進するコンテンツが含まれる。

これらのイデオロギーは以前からTikTokで禁止されていたが、クリエイターや市民団体からコミュニティガイドラインで明示することが重要であるとの意見があったとのことだ。

●プラットフォームのセキュリティ、完全性、可用性、信頼性を保護するためポリシーを拡大
これにはTikTokのコンテンツ、アカウント、システム、またはデータへの不正アクセスの禁止、およびTikTokを使用して犯罪行為を行うことの禁止が含まれるとしている。

疑わしい活動を発見し、回避し、報告する方法についてコミュニティ内での周知や啓発に加え、今年、ワシントンDC、ダブリン、シンガポールに最先端のサイバーセキュリティ脅威の監視・調査に対応するセンターであるフュージョン・センターを開設。

同センターでは、業界をリードする専門家と協力して防御のテストと強化を継続的に行い、脅威について追跡監視と情報収集をすることが可能とのことだ。

また、おすすめフィードに推薦できないコンテンツカテゴリーについては、コミュニティガイドラインで詳細を確認することができるという。

新しいアイデアやクリエイター、興味を発見できることは、TikTokプラットフォームの特徴の一つとしているが、誰かのおすすめフィードにあるコンテンツは、その人がフォローしていないクリエイターのものであったり、以前に関与したことのない興味に関連するものである可能性があるとしている。

そのため、10代の子どもたちからシニア世代までを含む一般的な視聴者に対してふさわしくないコンテンツは、できるだけ推薦システムから削除していくとのことだ。

今後、TikTokコミュニティのすべてのメンバーは、アプリを開いたときに更新されたコミュニティガイドラインを確認するよう促すメッセージが表示されるという。

TikTokは、プラットフォームの安心安全を守ることにゴールはないと認識して、有効性、スピード、一貫性など、TikTokのポリシーとその執行を日々改善してきたとし、今後もすべての人がTikTokで楽しく豊かな体験ができるよう前進してまいくとのことだ。