スズキは、2022年3月期第3四半期決算を発表した。

■第3四半期累計(4~12月)決算の業績概況

当期(4~12月)の業績は、売上高は2兆5,743億円と前年同期に比べ3,988億円(18.3%)増加、営業利益は1,467億円と同79億円(5.7%)増加に。

経常利益は2,039億円と同290億円(16.6%)増加で、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,358億円と同226億円(19.9%)増加となったとのことだ。

■第3四半期(10~12月)決算の業績概況

(1)連結決算の状況
当期(10~12月)の業績は、売上高は単価改善や為替円安等もあったが、半導体を含む部品供給不足に伴う減産影響により9,007億円と前年同期に比べ46億円(0.5%)の減少となった。

営業利益は減産影響に加え原材料価格高騰や諸経費等の増加等により、476億円と同163億円(25.6%)減少。

経常利益は557億円と同230億円(29.3%)減少、親会社株主に帰属する四半期純利益は353億円となり119億円の投資有価証券売却益を計上した前年同期に比べ236億円(40.2%)減少したとのことだ。

(2)各セグメントの状況

1.四輪事業
減産影響のなか、売上高は8,128億円と前年同期に比べ151億円(1.8%)減少、営業利益は原材料価格高騰や諸経費等の増加等により377億円と同197億円(34.4%)減少。

2.二輪事業
売上高は新型ハヤブサ等高価格モデルの拡販や為替円安等により647億円と、前年同期に比べ84億円(14.9%)増加したものの、営業利益は原材料価格高騰等により23億円と同1億円(7.8%)の増加に留まったとしている。

3.マリン事業
北米での船外機の販売が引き続き堅調に推移し、売上高は202億円と前年同期に比べ20億円(10.9%)増加、営業利益は66億円と同30億円(83.3%)増加し、ともに過去最高となったとのことだ。

4.所在地別
日本、欧州、アジアの3地域で減益。

■連結業績予想

2022年3月期の連結業績予想は、第3四半期実績および今後の見通しを踏まえ、台数、研究開発費、為替前提の見直しによる増収・利益増の一方、諸経費等の増や原材料価格高騰による利益減を織り込んだ結果、営業利益は前回予想1,700億円を据え置くこととしたという。

なお、今回の連結業績予想については、半導体不足や新型コロナウイルス感染症再拡大による供給面での制約等、不透明な状況が多く変動する可能性があるとのことだ。

連結業績予想