ブリヂストンは、2021年2月に発表した中期事業計画で、サステナビリティ、モビリティの進化を見据えたプレミアム商品を「創る」体制の強化を進めるとし、その体制の強化促進のため、乗用車用タイヤ工場である栃木、彦根、防府、鳥栖の4工場に関して、乗用車用プレミアムタイヤの生産能力を増強すると発表した。

総投資金額は約82億円。2022年第1四半期に着工、2025年中に現在の国内工場の乗用車用高インチタイヤ生産能力対比で約6,200本/日(約1割強に相当)の増強を予定しているという。

ブリヂストングループは、グローバルでの乗用車用高インチタイヤの拡大に加え、新たなプレミアムとして、革新的なタイヤ基盤技術ENLITEN(エンライトン)の強化・拡大を進めてるとしている。

エンライトンは今後、技術としてのみでなく、利用者の使用条件に合わせたタイヤ性能向上による商品としての価値拡大と、開発・生産から販売、利用者タイヤを「使う」段階までのバリューチェーン全体において、環境負荷を低減するいう。

さらに、生産性、経済性の向上を実現するビジネスモデルとして構築し、社会価値・顧客価値の創出を最大化することを目指すとのことだ。

ブリヂストンは、これらの取り組みをさらに推進するために、グローバルでモノづくりを極める中核である日本の乗用車用タイヤ工場の増強を通じたプレミアム商品を「創る」体制の強化が不可欠であるという判断に至ったとしている。

ブリヂストングループは、「2050年サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」をビジョンとして掲げ、中長期事業戦略のもとで中期事業計画を実行していくとし、今後も安心・安全で快適な、持続可能なモビリティ社会の実現に貢献していくとのことだ。