丸紅は3日日、2022年3月期の連結純利益予想(国際会計基準)を3,500億円から4,000億円に上方修正すると発表した。
オペレーティング・セグメント別には、主にアグリ事業、エネルギーで増収になったという。
また、年間配当予想を1株当たり51円から58円(前期実績は33円)に引き上げることを決定した。
これに伴い、1株当たり期末配当予想を前回予想(2021年11月2日公表)の25円50銭から32円50銭に修正。
なお、同社は、台湾電力公司向けに大型ガス焚き複合火力発電所の建設案件を請け負っており、新型コロナウイルスの広範囲な影響による工事遅延、台湾国内における鋼材価格・人件費の高騰、工期短縮策の計画・実施等により、工事完成までに要するコストについて
大幅な増加が見込まれる状況のなっているという。
今後発生が見込まれる追加コスト等について精査した結果、同社の2022年3月期の個別財務諸表において、工事損失引当金繰入額を含む約360億円の損失(商品の販売等に係る原価)を計上するとしている。
連結決算においては、第3四半期連結累計期間(2021 年 4 月 1 日~2021 年 12 月 31 日)において同案件に関する356億円の損失を計上済みとのことだ。