ヤフーは、2022年4月1日より新経営執行体制への移行および、代表取締役社長の異動(内定)を決定し、新たに代表取締役社長 CEO(最高経営責任者)に小澤隆生氏が就任すると発表した。

■新経営執行体制に移行する背景について

2018年にヤフーの代表取締役社長 CEO(最高経営責任者)に就任した川邊健太郎氏は、持株会社体制への移行(2019年10月)に伴い、Zホールディングス(以下、ZHD)の代表取締役社長を兼任している。

ZHDは2021年3月にLINEとの経営統合を行い、経営統合効果の最大化およびZHDグループ全体でのシナジー創出などを目指している。

そのような中で、ZHDグループの中核企業であるヤフーは、メディア事業やコマース事業、フィンテック事業などのさらなる成長を加速させるためには、新たなCEOによる迅速かつ機動的な意思決定と業務執行を行う新経営執行体制への移行が、最適であると考えたとのことだ。

後任については、優れた戦略性と改革力、リーダーシップ、そしてヤフーの事業成長の実績などを評価し、現在ヤフーの取締役 専務執行役員 COO(最高執行責任者)である小澤氏を代表取締役社長 CEOに選任するという。

小澤氏は、2013年10月に「eコマース革命」による新ビジネスモデルの導入のほか、アスクル(2015年8月)やZOZOの連結子会社化などを実現し、ヤフーの事業構造を変革させ、メディア事業に加えて、コマース事業の成長と、事業の多角化に貢献してきた。

それにより、ZHDとしてのeコマース取扱高を、2012年度の1兆6,023億円から、2020年度には2倍以上である3兆2,268億円までに成長。

また、川邊とともに、キャッシュレス決済サービス「PayPay」の立ち上げや、ZHDとLINEとの経営統合を推進し、ZHDグループの成長もけん引してきたという。

さらに、コロナ禍である2020年と2021年において、ヤフーのCOOとして「ユーザーファースト」なサービス提供を推進した結果、ヤフーはインターネットサービス利用ランキングで2年連続の1位を獲得。

小澤氏は、2022年4月1日に代表取締役社長 CEOに就任し、迅速かつ機動的な意思決定と業務執行を行いながら、新経営執行体制で一丸となって、事業の拡大・成長に取り組んでいくとしている。