マイナビは、ベトナムでソフトウェア開発事業を展開するNAL Solutions Joint Stock Company(以下、NALS)を買収し、子会社化したことを発表した。

NALS

日本では少子⾼齢化により労働人口が減少し、DX推進が加速しているが国内におけるITエンジニア不足は年々深刻さを増し、採用難やシステム開発費の高騰、リソース不足による開発遅れ等の問題が発生している。また、IT人材は2025年には36.4万人が不足すると言われており、今後さらに状況が悪化することが見込まれているという。

マイナビとNALSは2021年3月に資本業務提携を行い、マイナビは日本国内での営業パートナーとして顧客開拓のサポートを実施。その中で、NALSの成長性の高さと目指すDX推進の方向性が両社で一致したことから、同買収に至ったとのことだ。

NALSは約160名のITエンジニアが在籍するソフトウェア開発会社で、ベトナムソフトウェア協会が主催する「Sao Khue award(サオ・クエー賞)」の革新的製品・ソリューション部門のほか、いくつものアワードを受賞するなど、急成長中のスタートアップ企業。

主に日本の企業を顧客とし、業務システムやWEBサービス、アプリ開発のみならず、近年ではAI・機械学習、VRなど幅広い領域での開発実績があるとしている。

また、オフショア開発において業務委託者と委託先のコミュニケーションが課題となることがあるとしているが、NALSでは日本語堪能なブリッジエンジニアが担うことにより、委託者にとってストレスの少ない開発環境を提供しているという。

マイナビは、国内のITエンジニア不足や企業のDX化における課題解決のため、海外の経験豊富なソフトウェア開発会社を子会社化し、DX推進に取り組む日本国内の企業コンサルティングから開発、運用まで一気通貫でサポートを行うアジャイル開発サービスを提供するとしている。

同買収を通じて成長速度を加速させ、顧客に高い付加価値を提供するべく、マイナビグループとの連携もより一層強めていくとのことだ。