ローソンは、デリバリー専用として新たに開発した商品を、店内の厨房で調理して届ける「ゴーストレストラン」の実証実験を東京都内の1店舗で開始したと発表した。

同サービスはユーザーがUber Eatsなどのアプリを通じて注文する仕組みで、店舗では注文を受けた後に調理を行うため、出来立ての商品を提供する事が可能であると同時に、朝食やランチ需要に合わせて調理を行っている店内厨房の空き時間活用にもつながるとのことだ。

発売する商品は店舗で販売する商品とは別にデリバリーで人気の高いメニューを参考に開発をしている。

また、アプリ上の店舗名表記は「ローソン」ではなく、消費者が好みの商品を選びやすいように商品に合わせた別の店舗名(屋号)となっているとのことだ。

今後の展開として、外食チェーン店のメニューなども取り入れながら、数ある店舗(屋号)の中から中華屋+カレー屋などをそれぞれ組み合わせる事で、エリアや個店毎のニーズにあわせた販売や飲食店が少ない地域のレストラン代わりにもなるデリバリーを目指していくとしている。

さらにデリバリー専用商品のラインナップを順次拡大しながら、2022年8月末 2023年2月末に関東圏100店舗、2025年度に全国1,000店舗への導入を視野に展開を進めていくという。

withコロナによって拡大・定着したデリバリーニーズに対して、現在2,500店舗以上で展開しているデリバリーサービスと全国約8,000店にある店内厨房を活用し、ローソンだからこそできる便利と美味しさを提供するとのことだ。

■実験概要

・実験店舗:ローソン飯田橋三丁目店(東京都千代田区飯田橋3丁目6-5)
・アプリに表示される店舗名(屋号):「NY飯!チキンオーバーライス飯田橋三丁目店」
・注文受付時間:10時00分~21時30分
・メニュー例:「NY飯!スタンダード」 税込1,290円(配送料別) 

スパイスで味付けしたチキンと野菜をご飯の上にのせたフードデリバリーで人気の商品。

ローソンは、コロナ禍により大きく変化した社会やお客様の価値観に対応するため、2020年10月に「ローソングループ大変革実行委員会」を立ち上げ、「商品」「売場」「SDGs」「データ活用」「収益力向上」など様々な分野に関する施策を進めている。

今後もユーザーの変化に対応したローソンだからできる商品やサービスの展開を進めていくとのことだ。