Amazon、技術職志望女子学生向けに「Amazon WoW」が日本で本格始動 エンジニア社員によるコーチング機会を提供

Amazonは、IT分野での長期的なキャリア形成を目指す学生を支援する取り組みの一環として、技術職志望の女子学生を主な対象としたオンライン・ネットワーキング・プラットフォームである「Amazon WoW(Women of World)」を開設したと発表した。

同サイトでは、Amazonのカルチャーや多様な働き方を学生により広く周知するために、エンジニア職の女性社員による会社・業務紹介などの情報や、コーディングスキルやプログラミング体験などのアップスキリング(スキル向上トレーニング)を、年間を通して定期的に提供するという。

また、オンライン上でミートアップ(双方向のミーティング)やワークショップ、パネルディスカッションなどさまざまなイベントを開催し、コミュニケーションを促進していくことで、技術職志望の女子学生とAmazonおよびアマゾン ウェブ サービス(AWS)社員を繋ぐコミュニティを形成するとのことだ。

デジタルトランスフォーメーションが加速する昨今、デジタル人材の不足はますます深刻化し、2030年時点での人材不足規模は日本国内で最大約79万人にも上ると言われている。

また、スイスの国際経営開発研究所(IMD)が発表した2021年の「世界デジタル競争力ランキング」で日本の順位は64カ国・地域のうち28位と、過去5年間の調査で最も低い結果[ii]となり、デジタル人材の育成は喫緊の課題であるという。

加えて、日本国内でIT産業に就業する女性の比率は13%と少ないのが現状となっている。

Amazonでは、世界中でIT・テクノロジー分野における人材の多様性を育む後押しをしており、従業員向けのリスキリング(学び直し)支援にとどまらず、社外のデジタル人材に対してもアップスキリング(スキル向上)支援を目的として2025年までに全世界でおよそ2900万人を対象にクラウドコンピューティングのトレーニングを無償提供することを目標に掲げている。

今回、Amazon WoWを通じてIT・テクノロジー分野での活躍を志す女子学生を主な対象にスキルトレーニングのプログラムの提供を開始することで、若い女性の将来のキャリア構築の選択肢を広げる支援に取り組み、ひいては日本のデジタル人材育成およびIT産業のジェンダーギャップ解消に長期的に貢献していくとのことだ。

Amazon WoWでは、コーディングやプログラミング体験などのスキルトレーニングやAmazon・AWS技術職の社員による講演やパネルディスカッションを通じて、技術職の仕事のやりがいや魅力を紹介。

また、Amazonへ入社するために必要なオンライン技術テストや面接の準備に向けたセッションを案内するほか、担当リクルーターとの面談の機会となるオープンオフィスに招待するとのことだ。

このほか、キャリア構築に関するコーチングやメンターシップの機会や、マナー研修プログラムなどの提供も実施。

年間を通して開催予定のイベントや募集中の技術職の求人情報も提供し、登録者は実際に求人に応募することが可能であるとしている。

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