JR東日本は、ユーザーがSuicaを利用の際に記録されるデータを、ユーザー個人が識別されないよう統計処理したうえで、鉄道等のサービス向上に活用するとともに、自治体のニーズに応じた分析レポートを提供してきた。
今回、Suicaの統計情報をさらに幅広く活用できるように、プライバシーに十分配慮した定型レポート「駅カルテ」を作成。
今後はSuicaの統計情報の活用により、まちづくりをはじめとする地域社会活性化への貢献を目指すとともに、ビッグデータを活用した新規事業の展開も検討していくという。
1.「駅カルテ」とは
「駅カルテ」はSuicaデータをもとに同社が作成した統計情報を駅ごとにまとめた分析レポート。
2.ユーザーのプライバシーへの配慮
(1)「駅カルテ」の作成におけるデータ加工について
あらかじめ元データからユーザーの氏名などを削除し個人の識別性を下げる加工を実施したうえで、駅ごとに統計情報を作成してレポート化することで、ユーザーのプライバシーに配慮しているという。
(2)除外手続き
これまでも自治体等へ分析レポートを提供する際に、データ使用を希望されないユーザーについて、集計から個別にデータを除外する対応を行ってきた。「駅カルテ」においても引き続き同様の対応を行うとのことだ。
なお、除外手続きはWEB・メール・電話で受付けている。
【WEBサイトURL】https://www.jreast.co.jp/suica/procedure/suica_data.html
3.今後の取組みについて
今後は「駅カルテ」を駅ビルのマーケティング等、同社グループのサービス向上に活用するとともに、自治体をはじめ社外への販売について検討していくとのことだ。