東京ガスは、横浜市とメタネーションの実証試験に向けた連携協定を締結したことを発表した。
東京ガスは、2022年3月より、鶴見区末広町にある横浜テクノステーションでメタネーションの実証試験を開始予定であるという。
実証試験は、太陽光由来の電気による水電解装置・メタネーション装置の実力値や課題の把握、カーボンニュートラルメタン製造から利用までの一連の技術・ノウハウの獲得を目指すとしている。
また、より一層の高効率化やコスト低減等が期待される革新的技術開発を進めるとのことだ。
横浜市は、末広地区内にある資源循環局鶴見工場の排ガスから分離回収するCO2(主にバイオマス由来)や、環境創造局北部下水道センターの消化ガス(下水汚泥を処理する過程で発生するバイオガス)、再生水(下水処理した水をろ過した水)など、環境負荷の低い資源を原料として提供。
これにより、環境面・コスト面などの有効性についても検証を行い、将来の脱炭素化へ向けて技術開発を支援するという。
東京ガスグループは、経営ビジョン「Compass2030」で「価値共創のエコシステム構築」ならびに「CO2ネット・ゼロへの挑戦」を掲げている。
デジタルソリューションの推進やパートナー企業の拡大等に取り組み、ユーザー・社会・ビジネスパートナーとともに、今後とも多様な価値を創出・提供するとともに、「脱炭素社会の実現」に貢献していくとのことだ。
主な協定内容
水素、カーボンニュートラルメタン等の製造・活用に関すること
CO2等実証に必要な原料の供給・利用に関すること
末広地区での連携イメージ