Hondaは、EV用バッテリー研究開発会社であるSES Holdings Pte. Ltd.(以下、SES)と、2021年12月にリチウム金属二次電池に関する共同開発契約を締結したと発表した。
またSESは、SPAC(特別買収目的会社)スキームによるニューヨーク証券取引所(以下、NYSE)への株式上場を予定しており、Hondaは、SPACの私募増資引き受け(PIPE)を通じて、NYSEに上場するSES AI Corporationの約2%の株式を取得する予定であるとしている。
Hondaはグローバルでの電動化に向けた取り組みを加速する中で、EVの基幹部品であるバッテリーについては、独自に開発している全固体電池を含めて、次世代バッテリーとしていくつかの選択肢を並行して検討しており、今回の共同開発契約はその一環であるとのことだ。
今後、HondaとSESは、安全で高い耐久性をもつ大容量のEV用次世代バッテリーの実現に向けて、共同研究を進めていくとしている。
■ 本田技研工業執行役常務 電動化担当 青山真二氏のコメント
「バッテリーはEVの基幹部品であり、Hondaは大容量で安全、低コストな次世代バッテリーを実現すべく、いくつかの選択肢を並行して検討しています。今回、SESが有する先端技術に注目し、良好な関係を構築するとともに共同研究を通じて高い成果を迅速に生み出していくことを狙いとして、共同開発契約を締結しました。今後も、必要に応じてさまざまな先端技術を持つ企業との関係構築を図りながら、高い競争力をもった魅力的なEVをお客様に提供していきます」