シェアサイクル「ダイチャリ」を運営するシナネンモビリティPLUSは、千葉県千葉市と神奈川県川崎市の2カ所に、「ダイチャリ」のメンテナンス拠点「エコベース」を2月に設立し、実質再生可能エネルギー100%電力にて供給を受けると発表した。
「エコベース」で使用する電力には、エネルギーソリューションを提供するシナネンの提供する「環境配慮型シナネンでんき」の実質再生可能エネルギー100%メニューを採用するとのことだ。
さらに、シナネンの推進する環境保全プロジェクト「シナネンあかりの森プロジェクト」に参画。「シナネンあかりの森プロジェクト」は、毎月の電気使用量に対する0.01円/KWh(税込)を環境保全活動に寄付しており、さらに同額をシナネンも支援するプロジェクト。
これによりユーザーはシェアサイクル利用時に「ダイチャリ」を選ぶことで実質再生可能エネルギー100%の電力で充電された自転車を利用できるだけでなく、シナネンモビリティPLUSはエコベースの使用電力を「シナネンあかりの森でんき」にしたことで、ユーザーの利用が増えるほど、企業としても環境保全活動に貢献できることとなるとしている。
ユーザーがシェアサイクルに乗って移動するだけで環境保全に貢献できる取り組みは日本初の事例とのことだ。
概要
一都三県および大阪府を中心にシェアサイクル「ダイチャリ」を運営するモビリティPLUSは、自転車の貸し出し・返却拠点であるステーションを約2,100か所、電動アシスト自転車を約8,200台展開する日本最大級のシェアサイクル事業者。
これまで大手コンビニエンスストア3社や各種商業施設、鉄道会社、マンション等の不動産物件、コインパーキングと業務提携し、ラストワンマイルの移動手段としてシェアサイクルサービスを提供することで、自転車利用による展開エリアでの回遊性向上や放置自転車対策など、地域の課題解決に貢献してきた。
そして今回、「ダイチャリ」のメンテナンスとバッテリー交換の頻度を高めるための拠点として「エコベース」を開設し、千葉市と川崎市の2拠点体制で運用をスタート(千葉市2月1日~、川崎市については2月2日~)。
また、この2拠点の電力に「環境配慮型シナネンでんき」を採用したことで、同拠点でのメンテナンス作業やバッテリー充電にかかる電力はすべて実質再生可能エネルギー100%となるという。
今後、ダイチャリ展開エリアにおいて同様の拠点を拡充し、2022年中にメンテナンスおよびバッテリー充電に使用する全ての電力を実質再生可能エネルギー100%の電気に切り替えていく方針であるとのことだ。
なお、「ダイチャリ」のバッテリー充電にかかる年間使用電力は145,920KWhであり、これをすべて実質再生可能エネルギーにすることで約65tのCO2排出削減を見込んでいるという。
モビリティPLUSは、排気ガスを出さない環境配慮型の交通インフラであるシェアサイクルの展開を通じて、 SDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」の達成に貢献していくとしている。
また、SDGsの目標達成に向けて寄与するとともに、シェアサイクルユーザーにより楽しく、快適に「ダイチャリ」を利用してもらえる環境を整備していくとのことだ。