ヤフー(以下、Yahoo! JAPAN)が提供する事業者向けデータソリューションサービスは、ビッグデータを活用してライフスタイルや興味関心を可視化し、ペルソナ(人物像)を具体化する新サービス「DS.INSIGHT Persona」の提供を開始したと発表した。
Yahoo! JAPANでは、多様なサービスから得られるビッグデータを活用し、企業や自治体向けに事業の創造や成長支援、課題解決などにつなげるインサイトを提供することを目的として、2019年に事業者向けデータソリューションサービスの提供を開始。
このサービスには、検索データや位置情報を中心としたヤフーのビッグデータを元にブラウザー上で調査・分析できる「DS.INSIGHT」、統計データをブラウザー以外のシステムからもダイレクトで利用できる「DS.API」、個々の企業や自治体の要望に応じてオーダーメードの課題解決を行う「DS.ANALYSIS」があるという。
今回「DS.INSIGHT」の追加オプションとして「DS.INSIGHT Persona」の提供を開始。
「DS.INSIGHT Persona」は、興味関心や属性条件を指定するだけで、その条件に当てはまるペルソナを作成できるサービス。
作成されたペルソナは、他にどのような興味関心があり、どのようなライフスタイルであるかなどの傾向を示し、多面的に可視化できるという。
検索データの傾向を可視化する「DS.INSIGHT People」に加えて「DS.INSIGHT Persona」を活用することで生活者のペルソナを多方面から捉えられ、商品企画・販促立案・コンテンツ制作といった領域の施策の幅を広げることが可能になるとのことだ。
また、データは随時更新されるため、日々変化するユーザーのニーズやペルソナの特徴などもいち早くつかめるという。
たとえば、「加湿器」に関心のある層のペルソナを調べて「お子さまが産まれた前後の方」という特徴を見つけたり、「ポテトチップス」に関心のある層のペルソナを調べて「料理好き」という特徴、「トリュフ」、「くん製」など特徴的な検索ワードを発見したりすることで、企業の商品開発やマーケティング戦略の検討などへの活用が可能。
Yahoo! JAPANでは、今後もユーザーのプライバシーの保護を最優先としたうえで、サービスを通じてビッグデータの力を解き放つことで、「こんな商品サービスが欲しかった」、「このサービスで困りごとが解決した」といった嬉しい驚きを作りだし、人々の暮らしをより便利で豊かにしていくことを目指していくとしている。