サイバーエージェントの連結子会社であるタップルは、運営するマッチングアプリ「タップル」において、安心・安全なマッチングサービスの提供を目的とした、機械学習技術を用いたスコアリング機能「悪質スコア」を導入し、不正利用者の早期検知システムを強化したと発表した。
「悪質スコア」は、過去の不正利用者の行動特性をもとに、機械学習を用いてユーザーの悪質度合いを判定するスコアリング機能で、サイバーエージェントの研究開発組織Media Data Tech Studioと共に開発したという。
これまでにも、タップルでは安心・安全の取り組みとして、Media Data Tech Studioの協力のもと「18歳未満の可能性があるユーザーを自動検知するシステム」および「プロフィール画像において掲載基準に満たない画像を自動検知するシステム」など、機械学習技術を用いた不正利用者の早期検知システムを導入。
昨今、マッチングアプリを悪用した特殊詐欺の手口として、マッチングアプリで出会った相手に恋愛感情を抱かせ信用させてから金銭をだまし取るといった被害が社会全体で増加しているという。
外国人を名乗り、このような詐欺を行うことから「国際ロマンス詐欺」と呼ばれ、「悪質スコア」は、主に「国際ロマンス詐欺」への対策として不正利用者の早期検知を行うとのことだ。
■悪質スコアによる不正利用者の早期検知システム
「悪質スコア」とは、過去の不正利用者の行動特性をもとに、機械学習を用いてユーザーの悪質度合いを判定するスコアリング機能。
新規登録ユーザーに対してアプリ内での行動をもとに悪質スコアを判定し、不正利用者の可能性が高い場合は速やかに監視チームに報告する体制を構築しているとしている。
疑わしいユーザーを早期にあぶり出し、過去の違反行為と照会することで未然に違反行為を防ぐ効果が期待できるとのことだ。
対象:
国際ロマンス詐欺に関連する不正が疑われる利用者
なお、対象については今後拡大していく予定。同システムは昨年12月の導入開始からおよそ1ヶ月で9割以上の網羅率を実現しているという。
「タップル」は、今後も利用者により安心・安全に恋活・婚活を提供するため、積極的にサービス開発を行っていくとのことだ。