ヤフー(以下、Yahoo! JAPAN)が提供する「Yahoo!防災速報」(iOS版、Android版)は、災害状況をユーザー同士が共有できる「災害マップ」にて、「Yahoo!リアルタイム検索」(スマートフォンウェブ版)と連携し、Twitterに投稿された災害状況を表示する機能を提供開始したと発表した。

「災害マップ」は、ユーザーが早期に災害の状況を知り、防災行動の判断に役立てられることを目的に、自治体や気象庁などの公的機関から発信される情報だけではなく、ユーザーによる現在地の災害状況を地図上でリアルタイムに共有できる機能。

被災状況を取材する報道機関や被災地で防災・救助活動を行うNPOと防災士による情報も閲覧できるとのことだ。

内閣官房 情報通信技術(IT)総合戦略室の「災害対応におけるSNS活用ガイドブック」によると、SNSを通じて発信される情報は、災害現場、またはその近辺からの発信である場合や、災害発生直後、場合によっては災害発生前後の時間経過に合わせて発信されることなどから、即時性を有し、現場の被害状況等を把握するための貴重な情報源であるとされている。

しかし、Spectee(以下、スペクティ)の調査によると、8割以上が災害時のSNS情報に『有用性を感じる』と回答した一方で、災害発生時における『リアルタイムでの災害状況の把握』や『情報収集手段の不足』などを課題に感じていることがわかったという。

そこで、「Yahoo!防災速報」は、災害発生時におけるリアルタイムな災害状況をより把握しやすくなるよう同機能の提供を開始。

<同機能の主な内容>

1.写真・動画の表示
災害に関する写真・動画付きのTwitterの投稿(以下、ツイート)を表示することで、災害状況が視覚的にわかるように。

2.災害種類の追加
台風や大雨などの風水害だけでなく、地震や大雪など、さまざまな災害の状況を確認できるように。冬場の降雪時における外出の判断や危険エリアの回避にも活用できるとのことだ。

3.ツイートされた災害発生地点のマップ表示
災害に関するツイートが、どの地点のものなのかがわかるよう、マップ上で表示することにより、正確に災害発生地点を把握できるようになったという。

同機能は、Yahoo! JAPANが運営する「Yahoo!リアルタイム検索」(スマートフォンウェブ版)における、事故や地震・台風などの災害に関するツイートをまとめて表示する“事故・災害”タブの中から、位置情報を取得できる気象災害に関するツイートのみを抽出して「災害マップ」に反映しているという。

「Yahoo!リアルタイム検索」の“事故・災害”タブに表示するツイートは、スペクティが提供するAIリアルタイム危機管理情報サービス「Spectee Pro」により収集されたもの。位置情報は「Spectee Pro」によって、動画や画像、投稿内容などの情報をもとに分析され、マップ上に配置される。

「情報技術のチカラで、日本をもっと便利に。」をミッションに掲げるYahoo! JAPANは、インターネット技術を活用し“災害からの逃げ遅れ”を防ぐことに努め、「あらゆる災害の、あらゆるシーンで一人でも多くの命が助かる未来」の実現を目指していくとのことだ。

■同機能の使い方
1.「Yahoo!防災速報」アプリを開き、“マップ”をタップすると、「災害マップ」が起動。
2.地図上に表示されているアイコンをタップすると、投稿内容が表示される。
3.“リアルタイム検索で続きを見る”をタップすると、「Yahoo!リアルタイム検索」に遷移し、投稿全体を確認できる。