ドコモ、「ドコモ・アバターポータル」開発　XR空間でアバターを作成・管理　複数サービスで共通利用する技術検証も開始

NTTドコモ（以下、ドコモ）は、XR空間において利用者の分身やアイデンティティとなるアバターを作成し、利用者のアカウントに紐づけて管理できる「ドコモ・アバターポータル」を開発したことを発表した。

同ポータルにより、利用者はアカウントをキーにして、作成したアバターを複数のサービスで共通して利用することができるほか、登録した複数のアバターのうち、サービスに応じて適切なアバターを選んで使うことが可能になるとのことだ。

現在のXRを利用する各サービスはアバターを作成するシステムがそれぞれ異なるため、利用者はサービスごとにアバターを作る必要があり利便性が悪いという課題と、サービス提供者はアバター作成のためのシステム構築や管理などにコストがかかるという問題があったという。

同ポータルはその課題や問題を解決するため、アバターをアカウントに紐づけて登録・管理し、アカウントをキーにして呼び出すことで、作成したアバターを連携するさまざまなサービスで利用することを可能になったとしている。

また、OIDC（OpenID Connect）に対応しているため、連携可能なアカウントを柔軟に追加することができるとのことだ。

同ポータルは顔写真1枚から本人に似たリアルな3Dアバターを生成することが可能で、身長や体型、髪型や服装を選択することができるという。

さらに、リアルな3Dアバター以外にも、プリセットのアバターが複数用意されており、自身の顔写真のアバターを利用したくない人も利用できるとしている。

ドコモは今後、外部のXRサービスと同ポータルを連携し、多くのサービスで簡単にアバターが使える環境を提供することを目指し、技術検証を進めていくという。

なお、同ポータルはNTTグループが展開するXR事業（NTT XR）の取り組みの1つとし、2022年1月17日からオンライン上で開催する「docomo Open House’22」で活用予定とのことだ。