ロック・イン・ジャパンは、2022年から、千葉市蘇我スポーツ公園で開催すると発表した。
新型コロナによってフェスの開催環境は大きく変わり、年末、カウントダウン・ジャパンを開催したが、収容人数は例年の3分の1以下、参加者には新型コロナワクチンの2回接種済み証明かPCR検査の陰性証明を入場条件とし、顔認証の電子チケットでの入場の体制に。
こうした状況が2年続き、私たちは年末フェス1回、春フェス1回、夏フェス2回、開催中止を決断せざるを得ない状況となった。何とか開催できた昨年のジャパン・ジャムも赤字覚悟の興行であったという。
もう中止や赤字覚悟のフェス開催は困難であるとのことだ。
国営ひたち海浜公園での開催は、公園の構造上、7万人収容のひとつの巨大ステージと、収容人数がその数分の一の複数のステージという形になり、7万人収容のステージから小さなステージへと人が流れていく形になるという。
必然的に入場規制や密が起き、万全の感染対策を行う事は困難であり、何万人の参加者が密にならずにライブも楽しめ、移動もほとんどない環境を作ることは、国営ひたち海浜公園では不可能と判断せざるを得なかったとのことだ。
千葉市蘇我スポーツ公園を新しいロック・イン・ジャパンの開催地として選んだのは、その不可能を可能とする場所であるからとし、5万から6万人収容可能な巨大なライブエリアがあり、そこにステージをふたつ立てることができることを理由に挙げた。
また、昨年新たにオープンした2万から3万人収容可能なライブエリアがあり、そこにもふたつステージを立てることも可能とのことだ。そして、そのふたつのライブエリアはほんの数分で移動ができる。
参加者は移動をせずにふたつのステージを観ることが可能で、ステージエリアの移動も広い導線を数百メートル歩くだけ。これなら密を回避して野外フェスを開催できる、と判断してロック・イン・ジャパンの開催地変更を決定したという。
今回の開催地変更については、茨城県、ひたちなか市、千葉県、千葉市、国営ひたち海浜公園、千葉市蘇我スポーツ公園、各関係者の理解、協力があったとし、ROCK IN JAPAN FESTIVAL総合プロデューサーの渋谷陽一氏は、感謝を述べている。
年末、2年ぶりのカウントダウン・ジャパンを開催して強く思ったのは、フェスのメッセージにも掲げた「音楽を止めない」「フェスを止めない」ということであるとし、開催は8月第1週、第2週を予定。開催日程等の詳細は後日発表するとのことだ。