Twitter、2021年の主なプロダクトローンチ&主要アップデートをまとめ発表

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Twitterは、2021年の主なプロダクトローンチ&アップデートについてまとめ、発表した。

2021年も残りわずか。オリンピック、暗号資産、イカゲーム、人気漫画のアニメ化人気漫画のアニメ化……など、今年も興味深い話題が目白押しで、Twitter上の会話も大変盛り上がったという。

今年度第3四半期において、Twitterを日常的に利用する収益化可能な利用者数は、昨年度より13%増の2億1,100万人に。

今回、今年1年の振り返りとして、Twitterが実施した主要アップデートを下記にまとめたとのことだ。

特に、Twitter上での会話から収益を得られる新機能を発表したり、またTwitterの包括的な安全性を維持する取り組みも引き続き充実させたという。

Twitter上で音声を使ってリアルタイムで会話をする新しい会話方法「スペース」も導入。スペースの利用者から直接寄せられたフィードバックをもとに、様々な機能のイテレーションや追加を行い、改良を続けていくとしている。

このほかにも、人々がもっと気軽に会話を始められたり、フォローしたりするための機能や仕様のテストも実施。アップデートやテストから得られた情報は、操作性向上のために活かされているとのことだ。

一方で、フリートとPeriscopeのサービスの提供を終了。各プロダクトから得たインサイトは、Twitter上での開かれた会話をより有意義なものにするための新たな機能の開発に役立てるとのことだ。

新たな年を迎えるにあたり、私たちは、全ての利用者がそれぞれ関心を寄せる出来事へ簡単にアクセスできるよう、今後もグローバルで、オープンな場での会話をサポートしていくという。

また、オリジナルコンテンツを制作・提供するすべてのTwitterユーザーが自らの作品から収益を得るとともに、安全で管理しやすいと感じられるようサポートしていく所存であるとしている。

2022年も新機能が続々と登場するとのことだ。

会話を楽しむための新たな機能

音声ライブ会話機能「スペース」の登場(2021年5月)

5月には、音声でリアルタイムに会話を楽しむことができる「スペース」を発表。人間の声でしか表現できないリアル感や真実味や繊細なニュアンスを伝えられる音声により、相手への共感や繋がりを一層強く感じることができるようになったという。

年間を通して、私たちはスペースの新機能を継続的に発表し、改良。例えば、ホストはスペースのスケジュールを設定したり、後でリプレイするために会話を録音したりできるように。

また、利用者が参加したいと思うスペース見つけやすくするため、公開中のスペースをブラウジングできる「スペース専用タブ」のテストも開始している。これまでに、世界中の何百万人もの利用者がスペースに参加しているとのことだ。

この機能は、iOSおよびAndroidアプリ、ウェブブラウザ(リスナーとしてのみの参加)で世界中どの国でも利用できるという。

興味関心をさらに深堀りできる「コミュニティ」(2021年9月)

9月には、自分の関心あるテーマについて語れる仲間話を簡単に見つけて繋がることができる「コミュニティ」機能のテストを開始。犬、お気に入りのスキンケア製品、スニーカー、F1、占いなどなど、共通の話題を一緒に楽しめる利用者に出会えるという。

「コミュニティ」に参加すると、フォロワー全員ではなく特定のグループに向けて直接ツイートできるようになる。

同じコミュニティのメンバーだけが会話に参加でき、各コミュニティはそれぞれのモデレーターが管理。すでに数百のコミュニティがTwitter上に誕生。2022年の正式ローンチ後には、さらなる充実が期待されるとのこと。

コミュニティ機能は、iOSアプリおよび ウェブブラウザから世界中どの国でも利用できる。 Androidアプリも早々の提供開始を目指して現在開発を進めているという。より多くの人により沢山の興味を分かちあってもらえるよう、コミュニティの拡大とさらなる機能の追加や改良に取り組むとしている。

TwitterのUIを改良(2021年9月)

今年、Twitterにアップされる写真やビデオの品質をアップグレードし、エッジトゥエッジUIのテストを開始した。タイムライン上の画像、GIF、動画の表示幅が拡張され、ダイナミックに楽しめる。

さらに、ツイートをInstagramやYouTubeで共有できるようにし、表現方法の幅を広げたとのことだ。

エッジトゥエッジUIは、OSおよびAndroidアプリにてテストを実施中。

お気に入りの話題について見つけやすくする「トピック」(2020年公開、2021年10月更新)

2021年は、Twitterというプラットフォームが、利用者がそれぞれ興味のある話題について情報を集めたり話し合ったりするのに最適な場所として発展・継続できるように、さらに多くのトピックの追加に取り組んだという。

その結果、現在のトピック数は11言語で合計11,800件に達している。トピック機能を活用すれば、自分が夢中になっていることについてTwitter上で交わされている最も興味深い会話を簡単に見つけることができる。

これまでに、2億3,000万のアカウントが何らかのトピックをフォローしており、その内容は気候変動からNFTやアニメにいたるまで多岐にわたっている。

トピック機能は、iOSおよびAndroidアプリで世界中どの国でも利用可能。

有料定額のプレミアムサービス「Twitter Blue」(2021年6月)※日本未実装

Twitterを頻繁に利用するユーザーからの要望に応え6月には、特別なサプスクリプション(定額有料)サービス「Twitter Blue」のテストをアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドで開始。

「広告なしの記事」、「話題の記事」、「ブックマークフォルダ」、「ツイートの取り消し」、「リーダー」など、Twitterをより快適に利用するための追加機能やプレミアム機能を有料で利用できる新たなサービス。

Twitter Blueは、iOSおよびAndroidアプリで利用でき、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドで提供されている。

Twitterによるクリエイターサポート

「チップ」機能で支援の気持ちを表そう(2021年5月)

より簡単にTwitter上のお気に入りのアカウントを人々がサポートする方法として、「チップ」機能を開発。この機能を使うことにより、利用者は金銭的な支援を受け取ったり送ったりすることが可能になるという。

Twitterへの手数料は発生せず、支払いはBandcamp、Patreon、Razorpayなどのサードパーティー決済サービスを通して直接決済されるという。アカウントの設定画面から、チップ機能をプロフィールに追加することができるとのことだ。

また9月には、チップの決済方法の選択肢を増やし、いまでは、Strikeを使ってビットコインでも支払いが可能。Strikeは、ビットコインでの送金・入金を可能にするビットコインライトニングネットワーク上に構築された決済アプリケーションで、利用者はビットコインでのチップを手数料なしで瞬時に送受金することができる。

今後も継続的に新しい決算サービスをチップ機能に追加し、世界中の利用者がこのサービスを快適に利用できるようにしたいと考えているという。

チップ機能は、iOSおよびAndroidアプリで世界中どの国でも利用可能。

ライターにとってTwitterをより快適な場所に(2021年8月)

ブロガー、作家、出版社を含めライターと呼ばれる人たちは、Twitterの会話の中心を担う存在であるという。彼らはTwitterを通じて著作物や文章を共有し、有意義な会話を生むことで熱心なフォロワーを集めている。

Twitterはそうしたライターに、創作したコンテンツを共有し収益を得るための新しい仕組みを提供することで、Twitterを活動拠点としてもらいたいと考えているという。

そして、彼らの成功を後押しするとともに、読者と良好な関係を築けるようサポートに力を入れている。

Twitterは今年初め、誰もが無料で簡単にニュースレターを発行できるサービス「Revue」を導入し、ライターが読者を募り文章を収益化する仕組みに取り組んできた。8月には、ライターが自分のTwitterプロフィールに直接登録ボタンを追加できる機能を公開している。

Revueは、iOSおよびAndroidアプリで利用できる。ただし、登録ボタンについては、現在のところAndroidとウェブでTwitterを利用する一部のテストグループのみの提供となる。

お気に入りのクリエイターと、「スーパーフォロー」で様々な会話を楽しもう(2021年9月) 

「スーパーフォロー」は、クリエイターが有料登録者限定のツイートを共有することで毎月収益を得られるようにする仕組み。Twitterは、人々が「いま」起きていることについてリアルな会話を楽しむ場所であり、クリエイターが、そうした会話を生み出したり、影響を与えたり盛り上げたりするのに貢献している。

スーパーフォローを利用することで、特別に熱心なフォロワーたちとさらに会話を楽しみながら、本音で交流することができるようになるという。月額制のサブスクリプションを通して、会話を収益化することが可能。

スーパーフォローを申請するには、iOSアプリを開き、サイドバーの【収益を得る】>【スーパーフォロー】をタップ。現在、スーパーフォローを設定し収益を得られる人は、アメリカ在住でiOSアプリを利用する特定のクリエイターグループに限定されているが、彼らのアカウントを世界中の誰でもスーパーフォローとして利用することができる。

「スペース」で独自イベントの主催が可能に(2021年6月) ※日本未実装

チケット制スペースは、Twitter上で音声ライブイベントを主催するクリエイターへ利益を還元するために開発されたサービス。発言や司会をサポートし、有意義なライブ音声イベントをホストする手助けをするという。

クリエイターは、専用スペースに参加するためにオーディエンスが購入したチケットの収益の一部を受け取ることができ、たとえば熱心なファンとのワークショップ、交流イベント、コンサートだって可能であるとのことだ。

現在このサービスの提供は、アメリカ在住でiOSおよびAndroidアプリを利用する特定のクリエイターグループに限定されているが、来年度より提供範囲を順次拡大していく予定。

会話の安全を守るために

Twitterの新しい認証済みバッジ取得申請制度(2021年5月)

Twitterは、プラットフォーム上で自分がやり取りする相手がどういった人物なのかを利用者が把握しやすくする取り組みを行っている。その1つが、著名人のアカウントの信頼性を証明するブルーの「認証済み」バッジであるとのことだ。

今年、Twitterは新しい認証済みバッジ取得申請制度を開始し、バッジ取得に対する一般申請の審査も再開。

一般募集したフィードバックに基づき新たに作成したポリシーにより、認証条件の透明性が向上している。認証済みバッジはTwitterでアカウントを識別する手段の1つであるが、他にもアカウントの識別を可能にするアカウントラベルを導入しており、第一段階として「優良ボット(自動アカウント)」の識別ラベルを展開しているという。

優良ボットは、私たちに有益で楽しく関連性の高い情報を日々提供してくれている。巨匠の絵画を紹介したり、地震情報を伝えたり、中にはメンタルヘルスの観点から単に息抜きのタイミングを知らせるだけのものもあったりと、実に様々な種類のアカウントがボットによって運用されているという。2022年には、追悼アカウントなどのアカウントラベルを順次追加していく予定であるとのことだ。

アカウントラベルは、iOSおよびAndroidアプリ、ウェブブラウザで、世界中で公開している。

タイムライン上で画像の全体表示(2021年5月)

Twitterは、十分なテスト結果が得られたため、タイムライン上の画像の表示方法を改善。このアップデートは、昨年多くの利用者から寄せられたアルゴリズムによる自動トリミングの公平性を疑問視する意見を反映したもの。

現在、標準アスペクト比の画像を含むツイートはトリミングされず画像全体が表示されるという。また、ツイートの発信者は、画像が掲載される前に作成画面でプレビューを確認することができ、この変更は、現在計画中の大規模なUI改善プロジェクトの第一歩であるとのことだ。

これにより、コンテンツを本来の状態で共有したり見たりでき、またタイムラインでの画像の見え方をもっと自由にカスタマイズして管理できるようになったとしている。

トリミングなしの画像の全体表示は、iOSおよびAndroidアプリ、ウェブブラウザで世界中どの国でも展開している。

新たに改良された誤情報警告ラベルを導入(2021年7月)

誤情報警告ラベルのデザインが一新され、誤情報が含まれている可能性のあるツイートが一目でわかるようになった。

これらのラベルは背景が色分けされているのでタイムライン内で目立ち、利用者はこの視覚的効果によって情報を瞬時に分類できるようになるという。

これは小さなデザイン変更でしたが、ラベル付きツイートに対する利用者のアクションに影響を及ぼしているとのことだ。誤情報の可能性のあるラベル付きツイートをリツイートしたり「いいね」する人は減少している。

新しいデザインの誤情報警告ラベルは、世界中で利用できる。

誤解を招く情報を報告する機能をテスト(2021年8月)

Twitterの実施するファクトチェックカテゴリー(選挙や新型コロナウイルス関連など)には該当しないけれども、誤情報の可能性があるツイートを発見した人が報告できる機能のテストを行ったという。

このテストで寄せられる報告のすべてには回答できないが、利用者からのこうした情報は、誤情報対策のさらなるスピードアップと拡大に向けたトレンド把握に役立つという。この機能は、iOSおよびAndroidアプリで提供しているとのことだ。

返信できるアカウントを設定・変更可能に(2021年8月)

利用者が開始した会話をもっと利用者自身が自由に管理できるよう「会話参加設定」機能をアップデート。これにより、会話の途中でも返信できるアカウントを設定・変更することが可能に。

この会話設定を導入したところ、「望まない返信を制限できTwitterでの会話を安心して楽しめるようになった」「より有意義な会話に参加しながら自分とは異なる視点を持つ人の意見に耳を傾けられるようになった」といった声が寄せられたとのことだ。

会話参加設定は、iOSおよびAndroidアプリ、ウェブブラウザで世界中どの国でも利用できる。

ブロックせずにフォロワーを外せる(2021年9月)

人々からの要望の中には、自分のタイムラインとフォロワーをもっと自由に管理できるようにして欲しいという意見が。そこで今年、Twitterは利用者がフォロワーリストを各自でカスタマイズできるようにする機能を発表。

利用者は、フォロワーリストの名前をタップするだけで、その人物をブロックせずに(相手から知られることなく)フォロワーから外すことができる。

この機能は、ウェブブラウザにて世界中で利用可能。

返信のミュート機能の検討(2021年9月)

返信の中には、受け取り手が目にしたくないと感じる特定の単語が含まれていることがある。そこで私たちは、不快な呼び名や絵文字など、利用者が自分のツイートへの返信の中に望まない単語や表現の表示を防ぐミュート設定の検討を開始。今後、このアイデアの展開を随時発表していくという。

コミュニティ主導の誤情報へのアプローチ(2021年1月)※日本未実装

Twitterは現在、誤解を招く情報が含まれていると思われるツイートに対して、文脈をはっきりとさせるメモを追加するオプションをテストしている。

現段階では、追加されたメモは直接ツイートには表示されないが、米国の利用者はBirdwatchのウェブサイトで閲覧できるとのことだ。

現在、アメリカ国内においてiOSおよびAndroidアプリ、ならびにウェブブラウザでテスト中。

返信内容の再考を促す注意喚起(2021年5月)※日本語未実装

2020年、Twitter利用者が有害もしくは相手を傷つけるおそれのある返信を作成した際、送信ボタンを押す前に再考を促すプロンプト(注意喚起)が表示される機能のテストを実施。

その結果、プロンプトを目にした利用者の34%が返信内容を修正するか、返信自体をやめているという。また、一度プロンプトを表示された人は、その後攻撃的な返信を作成する確率が平均で11%減少したこともわかったとのことだ。

今年、ツイートの発信者と返信者の関係性や双方のやり取りの頻度の監視、不適切表現の検出精度向上のための技術改良など、プロンプトに多くのアップデートを加えたという(英語のみ)。

包括的なインターネット社会を目指して(2021年6月) ※アラビア語の対応

同社は、Twitter上で交わされる会話を形作る多くの声を、より確実に反映することが重要だと考えているという。

そこでアラビア語の女性形を認識し、よりよくサポートする新しい言語設定を導入。この言語設定を選択した利用者のツイートは、女性形のアラビア語で表示される。

たとえば、「ツイート」という単語は、デフォルトのアラビア語の「غرّد」(男性に向けた語)の代わりに、「غرّدي」(女性に向けた語)と表示されるようになるとのことだ。

女性形のアラビア語設定は、ウェブブラウザで利用可能。

より信頼性の高いコンテキストを会話に付加(2021年8月)※日本未実装

私たちは、利用者がTwitter上で十分な情報に基づき判断を下せるよう、信頼できるコンテキスト(文脈情報)の提供に注力している。ツイートの中から信頼性のある情報を拾い上げるキュレーションチームの絶え間ない努力に加え、AP通信ならびにロイターと提携し、信頼できる情報を特定し積極的に提供する取り組みを始めたとのことだ。

この取り組みは、アメリカ、イギリス、インドにおいてiOSおよびAndroidアプリ上の英字コンテンツを対象に行われている。

セーフティーモード(2021年9月)※日本未実装

Twitterでは女性ジャーナリストや社会的に不利な立場にあるコミュニティに属する人たちなどのグループを対象に、有害な発言の拡散や表示を防ぎ、ツイートを受け取る人を守るセーフティーモード機能のテストを行っている。

セーフティーモードは、他者のツイートに対し侮辱的あるいは攻撃的な返信をしたり、反復的なスパム行為を行ったりするアカウントを、一定期間自動的にブロックするという。

現在、iOSおよびAndroidアプリを利用する英語圏の一部のユーザーを対象にテスト中であるとのことだ。

活用を検討する価値のあるその他の機能

「Twitter Crypto」始動 (2021年9月・11月)

クリエイターへのサポートを強化するため、ビットコインとの連携やNFT(非代替性トークン)の認証機能の検証を開始。

11月、私たちはTwitter初の暗号資産技術チームのリーダーとしてテス・リネアーソン(Tess Rinearson)を迎え入れ、新たな事業部門「Twitter Crypto」を立ち上げ。

今後はTwitter内に暗号資産プロジェクトセンターを設置し、業界のエキスパートたちと協力してプラットフォーム上の会話への暗号資産の連携、クリエイターが収益を得られる仕組みづくり、さらにはTwitter上でクリエイターが暗号資産のメリットを享受できる新たな手段の開発に取り組むとのことだ。

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