経済産業省は、12月24日より、令和3年度予算「コンテンツ海外展開促進事業(知的財産権侵害対策強化事業)」のうち、「マンガ・アニメ海賊版対策協議会(MAGP)」において「STOP!海賊版 ケロロ軍曹x NO MORE映画泥棒」の啓発動画を関東圏75の映画館で公開すると発表した。
概要
令和3年度予算「コンテンツ海外展開促進事業(知的財産権侵害対策強化事業)」において、「マンガ・アニメ海賊版対策協議会(MAGP)」として一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)、バンダイナムコピクチャーズ、一般社団法人ABJと連携。
「映画館に行こう!」実行委員会の協力のもと、ケロロ軍曹と映画館ではおなじみの「NO MORE映画泥棒」とのコラボレーションにより、「海賊版と知りながら、漫画、アニメ、映画、音楽をダウンロードすることは犯罪です」とのメッセージを伝える啓発動画を関東圏75の映画館で公開するという。
同事業の背景と目的
侵害コンテンツのダウンロード違法化について、これまで映画・音楽の著作物に限られていたものが、2021年1月1日に施行された改正著作権法によって、すべての著作物が対象になったことを周知するもの。
コロナ禍による巣ごもりの影響で、日本国内においては、特に漫画の海賊版サイトがアクセスを集めており、深刻な状況にあるという。
動画は、ケロロ軍曹と映画館ではおなじみの「NO MORE映画泥棒」とのコラボレーションにより、「海賊版と知りながら、漫画、アニメ、映画、音楽をダウンロードすることは犯罪です」とのメッセージを伝えている。
この動画の公開により、違法にアップロードされた著作物をダウンロードする行為は個人で楽しむためであっても違法であることや、海賊版を利用することで正規のコンテンツが売れなくなりクリエイターが収入を得られなくなってしまうことなどを多くの人々が知り、そして考えるきっかけになることを期待するとのことだ。
「マンガ・アニメ海賊版対策協議会」は、国内外のマンガ・アニメ産業における海賊版対策を目的に、2013年7月、経済産業省の呼びかけに賛同した民間企業が集まり、業界の垣根を超えて発足したものであり、経済産業省の委託先である一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)が事務局を務めている。
海賊版を市場から排除することで、正規のコンテンツに対価が支払われ、新たな作品創造へと繋がる好環境を整備するため、現在は正規版コンテンツの視聴を促進するための普及啓発をプロジェクトの柱としているという。