日本通運は、日通総合研究所と共同で災害時輸送、医薬品等の緊急輸送を想定したドローンの活用に関する実証実験をNXグループ伊豆研修センター(静岡県伊豆の国市)において実施したと発表した。

走行中のトラック荷台からの飛行

同実証実験では、実際の災害時輸送を想定し、24時間対応を確立するため国内物流業界として初めて夜間飛行を実施したほか、ドローンポートが設置できない状況を想定した走行中のトラックや傾斜面からのドローン離着陸等を実施したという。

また、遠隔地からの医薬品輸送を想定し、既存の航空貨物輸送とラストワンマイルのドローンを組み合わせた一貫輸送下における品質を確認するため、同社が独自に開発した梱包資材を用い、温度帯管理(保冷・保温)や位置情報追跡などの状態管理テストを実施。

自動離着陸・自律飛行のもと、現状の技術レベルの検証と実用化に向けた課題を確認したとしている。

夜間飛行

同社は、ロジスティクスエンジニアリングの研究、開発の一環として同実証実験においてドローンの運航および安全管理を行い、ドローン活用による災害時やSDGs達成に向けた輸送体制の構築に向け今後も取り組んでいくとのことだ。