ヤフー、2020年度分の「メディア透明性レポート」公開 違反投稿対策の強化と改善へ

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ヤフー(以下、Yahoo! JAPAN)は本日、誹謗中傷などのガイドライン違反投稿への対応状況についてまとめた2020年度分の「メディア透明性レポート」(以下、同レポート)を公開した。

Yahoo! JAPANは、自主的な誹謗中傷投稿などへの対応について透明性をもって取り組み、外部の声を取り入れながら、さらなる対策の強化と改善につなげていくという。

同レポートは、「プラットフォームサービスの運営の在り方検討会」(以下、同検討会)から2020年12月22日に受領した提言書(以下、同提言書)を踏まえて作成したもの。

同検討会では、法律やメディアをはじめとする各分野の専門家である外部有識者より、個人に対する誹謗中傷などを内容とする投稿への対応に関して幅広く意見を頂戴し、同提言書をとりまとめたという。

同提言書では、主要項目の一つとして、取り組みの透明化が期待されている。

Yahoo! JAPANとしても、違反投稿の抑止・削減に向けた個別の取り組みや、AIを用いた措置に関するアルゴリズムや合理性を担保するための制度設計に関する説明など、社会に対して説明を尽くしていくことの重要性を強く認識しているとのことだ。

同レポートは、Yahoo! JAPANにおける主要な投稿型プラットフォームサービスである、「Yahoo!ニュース」のコメント欄および「Yahoo!知恵袋」を対象としている。

また、投稿の監視体制や削除理由、プロバイダ責任制限法に基づく対応状況などについて、数字や内訳などとともに説明。

なお、Yahoo! JAPANが誹謗中傷などのガイドライン違反投稿への対応状況に関する「メディア透明性レポート」を公開するのは、今回が初めて。今後も定期的に最新の対応状況を公開していく予定であるとしている。

同レポートの内容については今後、ユーザーや外部有識者からの意見を取り入れ、公表すべき事項の見直しや、取り組みの再検証を行うなど、誹謗中傷などへの自主的な取り組みを継続的に改善するためのエコシステムの構築につなげていくとしている。

なお、Yahoo! JAPANは、多くのユーザーが手軽に利用できる場を提供すると同時に、安心して利用できるサービスであることがなにより重要であると考えているという。

そして、投稿型プラットフォームサービスの開始時より、誹謗中傷投稿への対策をはじめ、違反投稿の排除に取り組んできたという。

24時間体制の専門チームによる人的なパトロールに加えて、自社で開発した「深層学習を用いた自然言語処理モデル(AI)」を活用するなどテクノロジーを駆使しながら、現在「Yahoo!ニュース」では1か月平均約1,050万件の投稿のうち約35万件を、「Yahoo!知恵袋」では1カ月平均約450万件の投稿のうち約30万件を削除している。

Yahoo! JAPANでは、インターネット企業の社会的責任として、投稿者の表現の自由とのバランスを取りながら、今後も自社サービスにおける違反投稿への対策を強化するとともに、高い透明性を意識し、多くのユーザーが安心して利用できるように継続的な改善を行っていくとしている。

■「メディア透明性レポート」の主な記載内容
・メディア透明性レポート作成の理由
・投稿の監視体制
・パトロール体制について
・機械的な対応について
・「Yahoo!ニュース」「Yahoo!知恵袋」の利用状況
・削除理由の内訳
・プロバイダ責任制限法に基づく対応状況
・措置ユーザーへの対応

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