WHILLは、NPO法人げんきネット武蔵台が2021年12月19日にこま武蔵台ショッピングセンターで開催した「パーソナルモビリティ展示試乗会」に出展し、近距離モビリティWHILLの体験試乗を実施したと発表した。

モビリティ体験の風景

2021年9月に発表された総務省の統計トピックスNo.129によると、日本の総人口に占める高齢者の割合は29.1%で過去最高となっている一方で、こま武蔵台団地のある武蔵台一丁目は、人口に占める高齢者の割合は50.7%。日本全体と比べても高齢化が深刻な問題となっているという。

こま武蔵台ショッピングセンターはこれまでも地域の活性化に向けた取り組みとして、地元商店などの協力の元、食品や花、小物類が販売される「ふれあいマルシェ」や、小型の乗合制の電動モビリティ「グリーンスローモビリティ」実証実験などを実施してきたという。

山に囲まれた土地柄、住民の多くが所有している車について、高齢になり運転が困難となる住民たちを中心に車に代わる移動手段が必要とされていた中で、新しい移動手段の提案としてWHILLをはじめとする電動のパーソナルモビリティの試乗会の実施に至ったとしている。

WHILLの体験試乗では、高齢夫婦や高齢者のいる家族など周辺住民が集まり、代わる代わる大勢の人がWHILLを試乗したとのことだ。

試乗会でWHILLに初めて乗車した人からは「坂道が多い街で、徒歩移動が大変だけど、移動の幅が広がりそうで嬉しい」「お買い物の後の荷物を積んで動けるのも嬉しい」「坂道が多い地域で瞬時に自然なブレーキが利く安心感を感じた」などの感想が寄せられたという。

パーソナルモビリティ展示試乗会

WHILL社は今後も、免許を返納した人、検討している人、長距離の歩行や体力に不安を抱える人、疲れやすい人などすべての人に近距離移動のサービスを提供していくとのことだ。