ダイハツ工業（以下、ダイハツ）は、軽商用車「ハイゼット カーゴ」、「アトレー」およびそれらをベースとした特装車、福祉車両を17年ぶりにフルモデルチェンジ、「ハイゼット トラック」、「ハイゼット トラック」をベースとした特装車をマイナーチェンジし、12月20日から全国一斉に発売すると発表した。

左からハイゼット カーゴデラックス、ハイゼットトラック エクストラ、アトレー RS

「ハイゼット」シリーズは、1960年にダイハツ初の軽四輪車として誕生以来、常に利用者のニーズを追求し、時代変化に合わせ進化し続けてきたロングセラーカー。

農業等の一次産業から建設業、配送業等、幅広い業種の利用者の「働く相棒」として地方部から都市部まで全国で利用され、累計生産台数は750万台以上になるという。

近年、働き手の多様化や少子高齢化による労働力不足、新たな使用用途への対応等の軽商用車を取り巻く環境変化に対応すべく、今回のフルモデルチェンジで商用車に初めて「DNGA（Daihatsu New Global Architecture ）」を展開。

「ハイゼット カーゴ」「アトレー」のプラットフォームを一新するとともに、「ハイゼット トラック」も含めFR用CVTを軽商用車として初めて採用し、燃費や静粛性、発進性等の基本性能を向上させたという。

また、最新の予防安全機能「スマートアシスト」等を採用することで高まる安全・安心へのニーズにも対応したとのことだ。

11代目となる新型「ハイゼット カーゴ」は、ラストワンマイルを担う小口配送ニーズの増加や建設業の人々の多能工化などによる多くの荷物を効率的に積みたいというニーズに応え、車体形状のスクエア化等によりクラス最大の積載スペースを実現。

さらに荷室の側面や床面のフラット化等、荷物を傷つけることなく効率的に使用できる使い勝手の良さを追求したという。

新型「アトレー」はレジャー等のニーズに応えるため、商用車ならではの広く積載性に優れた荷室を最大限活用できるよう刷新し、専用デザインや充実した快適装備を採用しながらも買いやすい価格を実現したとしている。

特装シリーズは、今回から「デッキバン」を「アトレー」にも新設定し、より幅広いニーズに対応。なお、軽福祉車両シェアNo．1である「フレンドシップシリーズ」として好評の「ハイゼットスローパー」、「アトレースローパー」も進化し、車いす乗車スペースの拡大と使い勝手の良さの向上を図ったという。

ダイハツはこれからも「Light you up」の考え方のもと、軽商用車のあるべき姿を追求しながら日本全国で働く人々に寄り添い続け、様々な利用者のニーズに応え、多様性ある持続的成長（＝ＳＤＧｓの実現）に向け一人ひとりの生活を支え続けていくとのことだ。