途上国での植林と再エネ普及を支援できる、寄付のサブスクアプリ「Furthr」

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あなたは普段、どれくらいの頻度で、どのような方法で寄付をしているだろうか。

内閣府の「令和元年度 市民の社会貢献に関する実態調査」によると、2018年の1年間に「寄付をしたことがある」と回答した人の年間寄付回数は、2回以下が過半数(57.7%)となっている。寄付の方法は、街頭募金(30.8%)、設置されている募金箱(30.7%)、直接手渡し(22.4%)など、アナログな方法を使っている人が多い。また、寄付を行う場合に必要と考える情報は「寄付先の活動内容」(76.9%)を挙げる人が最も多く、次いで「寄付により期待される効果」(53.1%)を挙げる人が多かった。(※1)

寄付の仕方は様々だが、「毎月定期的に寄付をしたい」「寄付の効果を分かりやすく知りたい」と思ったとき、どのような方法を使えばいいのだろうか。

イギリスの社会的企業である「Furthr」は、寄付を習慣にできるサブスクリプションモデルのアプリを提供している。ユーザーは、毎月4ポンド(約600円)から24ポンド(約3,600円)の間で寄付プランを選択できる。このアプリは、発展途上国における植林活動および再生可能エネルギープロジェクトへの寄付に特化しているのが特徴だ。

Image via Furthr

アプリには、寄付者に寄付の効果を分かりやすく知らせるための工夫が施されている。Furthrは毎月、寄付者がどれだけ環境にポジティブな影響をもたらしたかを知らせるメールを送り、自分の貢献度はアプリでも随時チェックできる。寄付の効果は「車で16,000キロメートル走る分のCO2を削減」「飛行機の旅15回分のCO2を削減」など、分かりやすいたとえに置き換えて示してくれる。

さらに、「寄付を楽しくしたい」という想いから、アプリでは毎月抽選を行っている。抽選に当たると、追加で木を植えたり、エコグッズをゲットしたりすることができる。平均すると、毎月10人に1人が抽選に当たるとのことなので、ワクワク感が高まりそうだ。

Furthrは、寄付先を丁寧に選ぶことも大切にしている。同社が寄付金を届ける再生可能エネルギープロジェクトはすべて、クリーン開発メカニズム(CDM)プロジェクトとしての検証・認証を受けており、さらに、CDMプロジェクトの質の高さを保証する「ゴールド・スタンダード」の認証も得ているという。

植林活動のパートナーは、検索するたびに植林される検索エンジン「Ecosia」ともパートナーを組む非営利団体「Eden Reforestation Projects」だ。同団体は、世界で4億4千万本以上の木を植えた実績があり、植林を通じた地域雇用創出にも力を入れている。

内閣府の調査によると、日本では災害救助支援や保健・医療・福祉といった分野に寄付をする人が多い。もしあなたが、環境保全のための寄付や、それを通じた発展途上国の支援に関心があれば、このアプリの利用を検討してみてもいいのではないだろうか。

※1 令和元年度 市民の社会貢献に関する実態調査(内閣府)
【参照サイト】 Furthr: The Home of Climate Feel-Good

(元記事はこちら)IDEAS FOR GOOD:途上国での植林と再エネ普及を支援できる、寄付のサブスクアプリ「Furthr」

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