バイヤーズ・ガイドは全国15,578人の20~69歳の男女を対象に、都道府県別に食のイメージを把握する「47都道府県〈食のイメージ〉調査」を7年連続で実施し、結果を公表した。
同調査では、食全体から米・麺類・野菜・果実・水産物・肉類・菓子類・酒・料理など18カテゴリ別に、イメージ部門(食のイメージがある都道府県)、実食部門(この1年間に食べたことがある)、満足度部門(この1年間に食べて印象に残っている)を数値化したものとしている。
同調査により、日本全国の都道府県別の食イメージや実食による訴求を共通のモノサシで測定できるとし、また居住ブロックや性年代別に比較することで、県民性や性別、そして年代によって異なる、地域の食に対する特徴がうかがえる結果となったとのことだ。
■47都道府県の食の魅力、【イメージ部門】【実食部門】
食のイメージ部門は昨年と変わらず1位:北海道、2位:大阪府、3位:福岡県の順で、実食部門では1位:北海道、2位:大阪府、3位:福岡県・新潟県の順となり、「食の宝庫 北海道」、「食い倒れ 大阪」、「食の都 福岡」、「うまさぎっしり!新潟」といったキーワードにふさわしい人気の観光地がランクインしたという。
観光は「見る」だけでなく「食べる」も重要な要素であることが分かるとしている。
■【実食部門】で、18カテゴリ中16カテゴリで1位を独占した北海道。
【イメージ部門】18カテゴリにおいて、北海道は米・野菜・野菜加工品・果実・果実加工品・水産物・水産加工品・肉類・肉類加工品・乳類・菓子など13カテゴリで第1位を占めたという。
また【実食部門】でも、18カテゴリ中16カテゴリで第1位を独占。まさに「食の宝庫 北海道」という圧倒的結果となったとのことだ。
■【満足度部門】では各地域のブランド食材・特産品・地元グルメで群雄割拠の状態
【満足度部門】でみると、北海道一強の状態は崩れ、各カテゴリごとに群雄割拠の状態に。例えば、めん類:香川県、果実:山梨県、水産加工:宮城県、飲料:静岡県、調味料:千葉県というように、各地域のブランド食材・特産品・地元グルメは消費者の満足度が高いことがうかがえたとしている。
■お米は【イメージ部門】【実食部門】で北海道、【満足度部門】では新潟県が第1位
お米の【イメージ部門】【実食部門】第1位は北海道であったものの、【満足度部門】では新潟県が第1位に輝いたという。
固有銘柄だと新潟県では「コシヒカリ」(1,369pt)や「魚沼コシヒカリ」(91pt)、そして秋田県「あきたこまち(887pt)」、北海道の「ゆめぴりか」(435pt)と「ななつぼし」(296pt)、山形県「つや姫」(187pt)と続く結果となった。
■麺類は【イメージ部門】【実食部門】【満足度部門】で3つの道県で分かれる結果に
麺類の【イメージ部門】では福岡県の豚骨ラーメンやうどん、【実食部門】では北海道ラーメン、【満足度部門】では香川県の讃岐うどんが第1位となったとのことだ。
【調査概要】
調査人数:15,578人
調査対象:20~69歳の男女
<参考>
バイヤーズ・ガイド『47都道府県<食のイメージ>調査 2021 最新ランキング』