南島原市と、日産自動車、長崎日産自動車および日産プリンス長崎販売の4者は、電気自動車を活用した「カーボンニュートラルの実現および災害対応に関する連携協定」を締結したことを発表した。

「カーボンニュートラルの実現および災害対応に関する連携協定」締結

同協定は、南島原市で災害による停電が発生した際、日産の販売会社から貸与する電気自動車(EV)「日産リーフ」を電力源とした災害時の電力供給体制の構築と、EVの「走る蓄電池」としての価値の普及を目的とした協定で、ゼロ・エミッション社会の実現を目指す日産の「ブルー・スイッチ」活動としては152件目の取り組みとなるという。

南島原市は、環境対策や、防災対策に取り組んでいるほか、持続可能で強靭なまちづくりを目指し、SDGs推進にも積極的に取り組んでいるという。

一方、日産自動車は、EVならではの新たな価値やワクワクを提供し続けるとともに、2018年5月より、EVの普及を通じて、環境、防災、エネルギーマネジメント、観光、過疎などの地域課題解決を目指す、日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を、全国の自治体や企業、販売会社と共に推進。

また、2030年代早期には、主要市場で投入する新型車すべてを電動車両にすることを宣言、電動化をリードしながら、SDGsの達成やカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを加速している。

日産自動車が推進する「ブルー・スイッチ」と、南島原市が推進する環境・防災対策やSDGsの推進、双方の取り組みにお互いが賛同し、同協定の締結に至ったとのことだ。

【協定の概要と主な連携内容】

●南島原市で災害を起因とする停電が発生した際、避難所等に日産の販売会社の店舗に配備している電気自動車(EV)「日産リーフ」を無償で貸与し、EVからの給電により、災害時にも避難所等で継続して電力が供給できる体制を整え、市民の生命及び身体の安全を守る。

●南島原市および日産自動車、長崎日産自動車、日産プリンス長崎販売は、平常時も電気自動車(EV)の普及促進を行うほか、市のイベントで使用する電力を電気自動車(EV)から供給することで、電気自動車の「走る蓄電池」としての活用を市民へ積極的にアピールし、環境・防災意識向上を目指す。

協定の概要と主な連携内容

南島原市は、今後、2022年度末までに公用車として電気自動車「日産リーフ」4台や、電気自動車から電気を取り出す可搬型給電器(4台)を導入する計画で、環境に優しい電気自動車(EV)の普及を目指し、環境・防災力向上に努めていくとしている。

南島原市と日産自動車は、同協定締結を機に、電気自動車(EV)を活用した、環境に優しく災害に強い持続可能なまちづくりを推進し、美しい自然環境を未来に残すため、EVの普及を通じた地域課題の解決、脱炭素化社会実現、SDGs達成に向けて、更に連携を強化していくとのとだ。