首都高速道路は、首都高速道路の料金の見直しを行うと発表した。
<首都高速道路の上限料金の見直し>
2016年4月の対距離制移行から一定の期間が経過したことも踏まえ、対距離制を基本とした公平な料金体系の更なる前進に向け、上限料金を見直す。
現在、料金距離35.7km超の利用については上限料金(普通車1,320円)を設定していることから、利用が長距離になるほど1kmあたりの料金が割安になるため、都心部通過の際に首都高速道路が選択され、都心部に渋滞が発生しているという。
そこで、都心部の通過交通をこれまで以上に抑制する必要があることを踏まえ、より公平な料金体系の更なる前進に向けて、新たな上限料金を設定。
料金距離35.7km超を利用のETC車は、急激な負担増を避けるため、新たな上限料金(普通車1,950円、料金距離55.0km超)を設定。
また、現金車は、一部の区間を除いて1,950円(普通車)にするという。
<大口・多頻度割引の更なる拡充>
物流を支える車の負担が急激に増加しないよう、大口・多頻度割引を更に拡充。
大口・多頻度割引のうち車両単位割引の基本割引率について、最大20%から更に最大25%まで拡充するとともに、その割引対象額のうち、中央環状線の内側を通過しない利用分については、割引率5%を更に10%まで拡充するとのことだ。
その結果、大口・多頻度割引は、最大35%から最大45%(車両単位最大35%+契約単位10%)まで拡充されるとしている。
なお、大口・多頻度割引のうち契約単位割引については、現行の割引率10%からの変更はない。
<深夜割引の新たな導入>
比較的交通量の少ない深夜帯の利用を促進するため、深夜割引を新たに導入。
深夜0時から4時までの間に首都高の入口等を通過する車両(ETC無線通行に限る)の料金を20%割引するという。
実施時期は、2022年4月1日(金)から実施するとのことだ。